慌てふためく俺を見て思わず吹き出す女の子。「な、な、何?」「くくくっ…スミマセンっ…あの…火種を貰いたいんですけど」「えっ!?火種?」「はい…ライター壊れちゃって」「ああ…いいよ」「ありがとうございます」と言い、俺はコンロの網をどかして火箸で炭を取り出し、網に乗っけて女の子のテントに行った。その炭をコンロに入れ火を点けてあげた。女の子は「ありがとうございます」と言った。「女の子で1人キャンプなんて珍しいね?」と言うと「私この時季になるとよくやってるんです」と言った。「へぇ…俺もそうだよ」と言うと「寒いけど楽しいですよね」と言い俺も同調した。「俺、真田旭って言うんだ…君は?」と聞くと「私は藤田美冬です」と言った。「藤田さんは高校生?」と聞くと「はい…K1です」と言った。「K1?じゃぁ16才?」と聞くと「今度の1月で16になります」と言った。「俺と10才違うわぁ…慣れてる感じしたけど、キャンプよくしてるの?」「去年から始めたんです」と言い「真田さんはいつ頃から?」と聞いた。
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