澪「正章君、違う違う!」
「蹴り脚はもっと伸びやかに!」
正章「あっ、はい!」
澪「それから貴方、レース後半のフォームがダメ!」
「身体の上下動が激し過ぎるの!」
「もっと体幹を鍛え直した方がいいかもしれないな!」
正章「体幹・・ですか?」
「はい、分かりました!」
北川康子コーチからの提案で始まった正章と澪の集中トレーニングも佳境を迎えている。
正章は澪の的確なアドバイスを忠実に実行して、その成果を挙げつつある。
しかし康子にとって本来は喜ばしい筈のその成果も、澪絡みと在っては心穏やかでは居られなかった。
康子「は~い!!」
「今日はこれでお終い!」
澪「あっ、コーチ!」
「もう少し時間、頂けませんか?」
康子「花村さん?」
「何だか、貴女がコーチに就任したかの様なカンジ?」
「まあね!・・」
「熱心なのは良いけど・・」
「この後、彼を連れて協会に用事が有るのよ!」
澪「あっ・・・」
「すっ、すみません!」
「出過ぎた事を言って・・」
康子「ううん!」
「貴女には感謝してるのよ」
「私には出来ない事を担当してくれて」
「でも彼の全体的なスケジュールは私が決めるから!」
「そのつもりでね?・・よろしく!」
澪「はい!・・お疲れ様です!」
「では失礼致します」
澪は深々とお辞儀をして、その場から速やかに立ち去って行く。
だが康子に何らかの釘を刺された様な気がして、只釈然としなかった。
そして正章もいつもの康子とは違う何かを感じていた。
正章(コーチ・・・)
(どうしちゃったんだろう?)
(いつものコーチらしく無いな!)
そんな彼の想いを他所に、康子は早速に前々からの通達を確認する。
康子「え~と、正章君?・・」
「この前の話・・憶えているよね?」
正章「この前・・ですか?」
康子「もうヤダ!」
「忘れちゃったの?」
「ほらっ!・・練習後の検体の事!」
正章「けんたい?・・・」
「ああ!・・精液採取の事ですか?」
康子「そうよっ!」
「じゃあ、早速お願い、ね!」
彼は康子の妙に女らしい言葉遣いに違和感を覚えるが、その事は自分の心の中に留めて置くべきだと自らに言い聞かせた。
正章「あっ、はい」
「では少し時間を下さい!」
彼はそう言って彼女から検体用の容器を受け取った。
そしてそれを持ってトイレへと足を運んで行く。
正章(さてと・・・どうしよう?・・)
(精子を出すには、何かオカズが必要なんだけど・・・)
彼はゆっくりと目を閉じて精神を統一する。
すると或る女性の顔と姿がぼんやりと瞼の裏に映し出されて来た。
正章「・・・澪・・さ、ん・・・」
次第にハッキリと脳裏に浮かんで来る、澪の凛々しくも美しい水着姿。
抜群のプロポーションに張り付く薄い競泳水着は、改めて頭の中でイメージをすると、より一層セクシーに感じて仕舞う。
そして練習後の清楚な制服姿がそれらのイメージに被さると、彼のペニスは一気に血流が増してムクムクと大きく勃起を始めて行く。
正章「みっ、みお・・澪さん!」
「はぁ! はぁ! はぁ!」
彼は小さな検体容器を片手に、急いで制服のズボンのジッパーを下ろし始める。
そしてパンツの穴から飛び出す様に現れた勃起したペニスを手で握り締め、シコシコと擦り出して行く。
正章「はぁ! はあぁっ!! はぁっ!」
「澪さん! はぁ! はぁ! みっ、澪ぉ!」
彼のペニスを持つ手の甲には、ぬらぬらと溢れ出したカウパー液が覆い被さり、既にべちょべちょな状態である。
そんな彼は頭の中で彼女の服を脱がし始めて仕舞う。
正章「・・澪さんの、おっぱい・・」
「はぁ! はぁ! んっ、ごくんっ・・」
彼は口の中に溜まった唾を呑み込んで、遂に彼女のショーツに手を掛ける。
正章「・・澪さんの、パンツ・・」
「・・脱がしたい!・・」
「み、見える?・・澪さんの、あそこ・・」
「・・おまん、こ・・」
彼は彼女の持つ見た事も無い性器を頭の中にイメージしようとすると、一気に睾丸が精液を吐き出し初めて仕舞う。
正章「えっ、ええっ?!!・・」
「やっ、やべっ!!」
「ずびゅるるっ!!」
彼のペニスから噴き出した一発目の白い粘液は、ベチャッとトイレの壁に張り付いて仕舞った。
焦りまくった彼は急いでペニスを容器の中に突っ込んで行った。
「どびゅるっ!! どびゅっ!! どびゅっ!!」
正章「はあぁっ!!・・あがっ!!・・ふむむっ!!」
彼は今自分が居る場所を思い出して声を殺して行く。
そんな彼が持つ容器の中には、見る見る内に大量の精液が溜まって仕舞った。
正章「はぁ! はぁっ! 澪、さん・・み、お・・」
容器の中に大量に溜まった精液を見ながら、彼は彼女の名を小さな声で呼び続ける。
澪 ”正章君?・・まさあき・・“
そして彼の頭の中では何故か、何処からか彼女の声が聞こえて来た。
正章「えっ?・・澪、さん?・・」
彼は誰も居ない筈の扉の向こう側に想いを馳せていた。
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