澪「ぅっ! ぁあぁっ!!・・ふっ、ぅ、ぅんっ!!」
彼女はワレメの入り口から少し奥の処に鋭い痛みを覚えながら、得体の知れない熱くて長い物体を身体の内側から感じ取る。
そんな彼女は瞑っていた目を徐々に開いて、自らに覆い被さっている人物をその視覚で再確認して行く。
澪「・・・コー、チ・・・?・・」
「・・あっ!・・のりく、ん?・・」
彼女は彼の真剣に何かへ取り組む顔を、たった今、再度見定めて自分の股間に食い込む物の正体を得心する。
典史「・・澪?・・」
「・今の、気分は?・」
彼のペニスもまた、先の伺い知れない温かい孔に嵌まり込んでいる。
その孔の内部は無数の柔らかい突起がニュグニュグと妖しくうごめいて締まり、彼のペニスを優しく誘う様に刺激して来る。
彼は何かの薬物で強制的に麻痺させられたかの様な、ぼんやりとした意識を無理矢理に振り払って、愛しい彼女への気遣いを行ってゆく。
典史「・澪ぉ・・痛く、無いの?・・」
「・大丈、夫?・・」
彼は口元から涎が滴り落ちる寸前に、その両端を慌てて引き締める。
澪「・・いたい、かな?・・」
「・・でも、だいじょうぶ・・」
「・たぶん・・がまん、できる・・」
彼女は先程よりも更に強く両手を握り締めている。
口では強がっては居ても、その強張った身体の緊張は彼の目にも明らかであった。
典史「・・澪、は・・辛抱強い女の子、だね!・・」
彼は彼女の、しっとりとして軽やかな長い髪を撫でながら褒め言葉を綴って行く。
しかし、彼女の口から放たれた返す言葉は、彼の意に反する内容であった。
澪「・・私、好きで我慢してるんじゃない!、の・・」
典史「えっ?・・・」
澪「わたしは・・・私は、のりくんが思っている様な・・」
「・・そんな、健気な女の子じゃ・・・」
彼女はそこ迄言うと急に口を閉ざして仕舞う。
典史「・・澪?・・・」
そんな戸惑う二人の間には、鈍く重い空気が漂って来る。
だが彼のペニスだけは彼女の尊い処女膜を引き裂いた歓喜に湧いて、自らの勝手な意思で次から次へと粘るカウパー液を吐き出し続けていた。
そして短い時間が過ぎて行く。
すると彼が機転を利かして、話を上手くすり替えて行く。
典史「ああ!そう云えば・・」
「そうそう!」
「君とは喋っちゃいけないんだよね!?」
澪「えっ?・・・」
典史「ほらっ! だって、ちょっと前に
君と約束したじゃない!」
澪「・・・・・」
典史「感情を込めない、通わせないエッチをしようって!」
澪「・・・・・(泣)」
彼女は能天気な上にとぼけている様に見える、愛しい彼の温かい機転に胸を詰まらせる。
自らの二転三転する意味不明な意思表示を、さらりと上手くかわしてくれる。
彼のそんな見えない優しさに触れて、彼女は孤独な心を不思議な温かさで満たして行く。
二人は紆余曲折の末やっとの思いで、繋げ合う性器へと意識を集中出来る様になって行く。
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