ロリータ 官能小説

澪「私・・知ってるんです」
　「雫とコーチの事・・」

彼女はワザと曖昧な言葉で彼を試している。

典史「知っている？・・何を！！・・」

彼は根が正直なのか、その言葉と態度がバラバラであった。
落ち着いている様で、実は目がぐるぐると回っている。

澪「雫は・・・」
　「彼女は私が始めた低用量ピルの話を
　　真剣に、しつこい位に聞いて来ました」

典史「ピル？・・彼女が？・・」

彼は驚いた顔で、その話を聞いている。
確かに雫とは生のSEXをしてしまった。
だが彼女と交わったのは、あの時一回だけである。
ましてや妊娠後の避妊薬では順序が逆であった。
彼は落ち着きを取り戻して、澪の話を改めて聞いて行く。

典史「いや、だからって・・」
　　「そんな事で僕と彼女の仲を疑っているの？」

彼の不誠実な言葉に彼女が強く反応する。

澪「それではお聞きしますが」
　「少し前に二人がいきなり返って仕舞った時
　　北川コーチは何も聞いていないとおっしゃってました」

典史「ええっ？！！」
　　「北川さんが？！！・・」
　　「・・・・・」

澪「それから・・」
　「学校の方にも連絡は無かったと」

彼はあっさりと観念した。
北川の名を出されては、彼の思考能力は停止して仕舞う。
彼はこれ以上傷口を広げない為にも、ここで白状した方が得策だと判断したのだ。

澪「やっぱり！！」

彼女は我が意を得たりと、彼を追い込んで行く。

澪「なんで雫と・・最後まで？」

典史「そ、それは・・・」
　　「何と云うか、その・・」
　　「成り行き、かな？」

澪「貴方はフィーリングさえ合えば
　　例えC3の女の子であってもSEX出来ちゃうんですね？」

典史「や、ぃや、そ、んな事は・・」

澪「事実、貴方は雫と・・んんっ？、んっ？！！！」

彼は彼女にそこまで云われた時点で、とっさに行動を起こして行く。
彼女の口を手で押さえて周囲を見渡した後、プール脇にある暖房室へと彼女を連れて行く。

澪「・・んんんっ！！・・んはあっ！！」
　「はあっ！はぁっ！！・・」
　「何するんですか？！！」

彼は思い余って彼女との交渉に入って行く。

典史「君の・・君の要求は何？・・」
　　「一体全体、何がしたいの？」

彼女は機が熟した事を見定めて、彼への要求を述べて行く。

澪「私も・・」
　「私も雫と同じ、なの」

典史「同じ？・・」

澪「そう！同じ、よ！」

典史「同じって・・何が？・・」

彼にはイザとなるとニュアンスと云うモノが伝わらないらしい。

澪「・・それは・・」

典史「それは？」

澪「それは、貴方が好きって事・・・」

典史「すき？・・・好き？！！」
　　「えええ～～～？？？！！！」

澪「そんなに驚く事・・ないじゃない！」

典史「だだ、だって？！！」

澪「それと・・・」

典史「ええっ？！まだ有るの？！！」

澪「そんな・・失礼ねっ！！」

典史「あ、あ！ごめんなさい！」

澪「それとね！・・・えっち・・・」

典史「ああ！えっち！・・・エッチィ～～～？？？」

澪「そうよっ！！」
　「貴方に私のバージンをあげる！」

典史「ば、ばっ、バージンって？！！」

澪「中に出してもいいわよ！！」
　「正確に管理して、お薬飲んでるから！！」

典史「・・おく、すり・・」

目の前のクールビューティーな穢れなき少女が、とんでもない言葉を喋っている。
彼の脳は自らの容量を超えて入って来る情報を処理し切れずにいた。





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