二人が合体を深めつつある同時刻のプールでは、澪が一人で淡々と練習メニューをこなしている様に見える。
澪「はあっ! はあっ! んっ、はあっ!」
「・・よしっ!! もう一つ!!・・」
「それっ!!」
そんな彼女は長い髪をくるくるとスイミングキャップの中に収めて、頭の後ろに小さな膨らみを作っている。
胸は明確にその存在を主張して形も素晴らしく整って良い。
肩幅もそれ程広くは無く、かといってなで肩では無かった。
そして雫同様、美しくクビレたウエストラインを持つ。
更に目立つ程長くて均整の取れた腕と脚は、未だ少女では有るが、まるで一流のモデルそのものであった。
そんな彼女が何時に無く迷いを感じ始めていた。
澪「ぷっ!ふうぅ~!!」
「はあっ! はあっ! はあっ! ふうぅ!・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・はあぁぁぁ~・・ぅんっ?・・」
彼女は敢えて二人を無視して練習に没頭していたが、泳ぎ終えると勝手に下半身がもぞもぞと身悶えを始めて仕舞う。
澪「なっ!・・雫のやつ・・・」
そんな彼女は二人の関係を、疑いから確信に変えて行く。
それは自らの彼への一途な思いも同様であった。
澪は典史に好意を寄せていた。
だが半ば公に彼への恋心を唱える雫の手前、彼女は意地でも自らの心の内をさらけ出す訳には行かなかった。
彼女の大人過ぎる理性が邪魔をしていた。
そして、その事は彼女自身が一番良く分かっていたのだ。
「くちょ! くちゅっ! にゅるんっ!」
プールの中に入ったままの彼女は、意識の外で細く綺麗な指をおまんこの中に挿し込んで行く。
澪「・・・んんっ!・・はぁっ!!・・」
「・・・・・」
「・・・んっ?・・・???!!」
彼女はバージンの膣に、知らぬまま指を入れて慰めている自分を発見して愕然とする。
雫の奔放な行為をきっかけに、彼女自身も性に目覚めて仕舞ったのだ。
澪「・・こ、コーチ・・」
「・・・の、り・・ふみ・・」
彼女は知らぬ間に流れて来た涙を、ザブンと頭まで水中に入って誤魔化した。
その時彼女は雫の事を心から羨ましいと初めて認識して仕舞った。
澪「・・・すき・・・」
「・・なんて、言えない・・よね?・・」
彼女は周囲を見渡して近くに人気が無い事を確認した後、首まで浸かった水中の中で左右のおっぱいをキツく両手で揉みしだいて行く。
すると、そんな彼女の背後から聞き慣れた女性の声が響いて来た。
彼女はドキッとした胸を無理矢理に落ち着かせて、両手を下に置いて行く。
北川「花村さん?・・」
「貴女・・花村さん、でしょ?」
彼女は雫と澪の本来のコーチである北川康子(きたがわやすこ)であった。
北川「皆は?・・相原さんと桑島クンは?」
澪「二人は・・帰りました」
北川「帰った?・・何の用で?」
澪「さあ?・・分かりません!」
北川は呆れ果てた様な顔をして天を仰いで仕舞った。
そしてこんな状況になっても澪には何も出来る事が無かった。
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