俺はスッと避けて去なした。もう1人がバット振る様に攻撃した。俺は一歩下がり交わした。よろめいた所をバシっと脇腹に入れた。ソイツも倒れた。もう1人は大勢を立て直して上段から攻撃して来た。スッ横に交わすとソイツの腕を叩いた。折れたなっ…と思った。残りは2人だけになった。アイツらだった。俺はここで初めて「テメェらには恨みがある」と声を出した。1人が木刀を構えた。俺はその構えを見て、コイツやってたなっ…と思った。構え方が違った。正眼で構え睨みあった。もう1人が「お前の剣道の実力見せてやれっ」と吠えた。俺には時間がなかった。ここで時間を架けると最初のヤツらが復活すると思ったからだ。「きぇーっ!!」と相手が猿声を出した。俺は叫ばず一撃に賭けた。お互いの切っ先がピクピクと震えた。間合いの取り合いをした。お互い緊張が走った。竹刀ではなく木刀。当たれば間違いなく骨折をすると分かっていた。2人共迂闊飛び込む事が出来なかった。
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