麻里が言っていたお店に電話した。すると「確かに来てすぐに帰った」と言った。時間を聞くと10時半前だったと言った。家から学校まで懸かる時間は、自転車でも約20分。暗い事を考慮してもとっくに帰って来てるはずだった。俺の脳裏にあの3人の顔が浮かんだ。まさかなっと思った。すると玄関が開く音が聞こえた。俺は玄関に行った。ひなたが居た。俺はひなたの姿を見て愕然とした。制服と顔が埃まみれで、髪も乱れていて顔には殴られ血が流れた跡があり、シャツのボタンもなくブラも千切られていた。ひなたはその場に座り込んだ。俺は暴行されたとすぐに解った。「ひなっ!!大丈夫か?何があった!?」と大声で言った。ひなたは俺の顔を見ると「イヤァーっ…来ないでぇっ…止めてぇ」と言い泣き叫んだ。その声は今まで悲聞いた事のない痛な声だった。沙希が「どうしたの?」と起きて来て姉の無惨な姿を見て「お姉ちゃんどうしたの!?」と言った。俺は暴れるひなたを抱きしめ「大丈夫…大丈夫だから」と落ち着かせた。
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