俺は2人から離れて座った。「名前は?…この辺じゃ見ない顔だね?」と聞いたが姉は睨んだまま何も言わなかった。俺は更に質問した。「どこから来たの?親は?」これにも姉は何も言わなかった。俺は溜め息をついた。そして「はぁ~…警察に言うかな…窃盗犯を捕まえたって」と言うと姉は真っ青な顔をして「それだけはヤメテ…またアソコに戻されちゃうっ」と言った。「じゃぁ通報しないから俺の質問に答えて?」と言うと「はい」と言った。「名前は?」「私は○○ひなた…こっちは妹の沙希です」と言った。「年齢は?」「13で沙希は9歳」と言った。「親は?」と聞くと首を振った。「そうか…住んでる所は?」の質問に姉は「今はすぐそこの橋の近くの小屋」と言った。その場所は田んぼに引き込む水路の小屋と分かった。「その前は?」と聞くと一瞬黙ったがもう一度聞くと「○○市××園」と答えた。ひなたの言う「○○市」は隣県の市で電車で2時間の所だった。俺は驚いた。「何でここに来たの?」と聞くと姉はまた黙った。
※元投稿はこちら >>