園長は俺の話しを聞くと開き直り、耳を疑う事を言った。「幾ら欲しいんだ?脅しに来たんだろう?そっちの言い値で手を打とう」と。俺はカチンと来たがその話しには乗らなかった。逆にその言葉で俺は冷静になり、コイツはダメだ…と思った。「別に脅してはいないし、金の問題でもないですよ…生憎俺は土地持ちなんで金には困ってない…まぁ示談に来た事は確かですけど」「用件内容は何だ?」「2人を俺が引き取ります。そちらはその為の手続きをして下さい。学校の転校手続きと住民票の移転、それと保健関係等の2人に関わる事を全部です」と言うと「分かった…こちらでやろう」と言った。「全部終わったら連絡下さい」と俺は紙に住所と連絡先を書いた。そして最後に「2人に心から謝罪して下さい」と言うと、園長は顔を真っ赤にして俺を見たが、少しの葛藤の末、2人に「すまなかった…許してくれ」と頭を下げた。それから俺達は2人が使っていた部屋に行き、荷物を纏めて軽トラの荷台に積み帰路に着いた。
※元投稿はこちら >>