JCと子作りしませんか? 第二章10
雄一郎にとって、今回のパートナーを迎える事は、正直に言って余り乗り気では無かった。
アンナと通わせた心の騒めきは、今でも胸に迫って来る。
また、彼女に会いたいと契約会社に詰め寄ったが、こちらの組んだスケジュール道理に行動してもらいたいと釘を刺されてしまった。
勝手を言ったところで、永遠に彼女に会える保証など無いのである。
彼は仕方なく警告を受け入れた。
今はもう、アンナに最初に妊娠して貰うしか手はない。
他のパートナーには、なるべく判らないように膣外射精を繰り返すしかない。
運命に身を任せるしか無いのだ。
二人は腹ごなしに兼六園を見て回って、丁度良い時刻にホテルにチェックインした。
ホテルは金沢駅のすぐそばに有る大手系列の一流ホテルであった。
部屋に入ると、大きな窓の眼下に兼六園を一望出来る素晴らしい眺めであった。
「温泉に入りに行く?」
と美玲に聞くと
「はい。 行きたいです」
と言った。
二人で大浴場の前まで行き、入口で別れた。
「あ~、やっぱり温泉はいいなあ」
彼は、連日の仕事疲れから溜まっていたストレスが、す~っと抜けてゆく様な気がした。
のんびりと湯に浸かって、彼女と待ち合わせた時刻に風呂から上がった。
殆ど同時に入口で出会った二人は、部屋に戻って夕食を待った。
時刻になって運ばれて来た夕餉は、豪華な和のフルコースである。
彼女は、にこにこしながら舌鼓を打っている。
「美味し~い。 最高です~」
彼女の食べっぷりを見ていると、こちらまで食欲が出て来る。
加賀百万石の素晴らしい料理を堪能出来た。
食事が終わって彼はPCを取り出してメールのチェックをする。
週明けの仕事に問題は無さそうだ。
彼はリラックスした。
すると彼女が
「あの~、 肩を揉んで差し上げましょうか?」
と言ってきた。
小さいころ、亡くなった父親の肩をよく叩いたそうだ。
「わたし、ストレッチ系はプロ並みですよ」
などと冗談を言いながら、肩を揉んでくれる。
そして、暫く肩を揉みながら彼女が後ろから囁いた。
「わたし、 藤田さんで良かった」
「わたしTVで、よく見てるんですよ」
「ほんとに、最初は信じられなかった」
「けど、思っていた通りのひとで安心した」
「だから、・・・ 貴方の好きなようにして下さい」
「あっ! あと、 エッチのときは競技のユニフォームを着たままでお願いします」
え! ええぇ~~~???
美玲ちゃん、今、何て言った?
彼は、瞬間フリーズした。
続きます
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