JCと子作りしませんか? 第二章6
目を開けると、カーテンの向こうはまだ薄暗い
時計を見るとまだ4時50分である。
彼、藤田雄一郎は必ずAM5時には眼が覚めた。
朝のワイドショーの出演が7年間続いている為である。
しかし今日はオフの日で、尚且つ、今居る場所は山梨県の山中湖だ。
朝に迎えに来る車も無い。
その代わり、隣で寝ている美少女がいた。
名前はアンナ・ジョヴォヴィッチ。
彼の人生の節目となった女の子であった。
その節目となった女の子と彼は、あの初体験の後、もう一回SEXをした。
二人とも、2回目は落ち着いていた。
彼は、相手の身体の美しさと包み込まれる様な温かさを。
彼女は、性器同士を繋げ合う行為の卑猥さと、相手の男性の誠実さを。
互いに、眼と心で感じ合った。
二人は、今この時に満足していた。
しかし、早くも今日でお別れである。
共に名残惜しかった。
目の覚めた二人は、朝の散歩に行くことにした。
山中湖畔である。
今日も良い天気だ。
富士山が、くっきりとそびえ美しい。
だが、それに増して彼女は美しかった。
アンナは、普段着のジーンズに白いゆったりとしたシャツとスニーカー。
良く似合っている。
身体の半分以上は有りそうな長くて細い脚と細い腕。
そして、小さな顔。
まるで、ハリウッド女優の様だ。
彼は悔やんでいた。
彼女とは、もっと違う形で出会いたかった。
だがこれも運命である。
二人は、チェックアウトした後、湖畔で迎えの車を待った。
契約中は、彼女とは一切連絡が取れない。
また会えるかどうかも分からなかった。
彼は辛かった。
そして時間通りに迎えの車が来た。
彼女は車に乗り込む際に、ゆっくりと言った。
「ド ポバチェンニャ」 また、会いましょう。
彼には意味が分からなかったが、心には確かに伝わって来た。
「いつか君に会いに行くよ」
彼は心の中で、そう伝えた。
続きます
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