カチカチと時計の音だけ聞こえた。俺は俯いて小さくなっていた。ぶん殴られると覚悟していた。が、しかし次に千葉から出た言葉は意外な言葉だった。「まぁ…もうしちゃった事は仕方無いか…」「えっ!?」「美央もアンタの事大好きみたいだし…無理やり別れさせたら、恐らく美央は私の事恨むだろうし、それで不良になったら私も困るしね…」と言った。「じゃあこのまま…」「うん…いいよ」「良かった…」「良くないよっ!!ホントだったら警察沙汰だよ…分かってんの?」「はいっ…それは分かってます」「こっちもアンタの所で世話になってるからしょうがなくだよ?」「はい…すみません」「付き合うのはいいけど、間違いだけは絶対起こさないでね?それだけは約束してっ」「はい…それは勿論分かってます」と言った。「まぁ…美央も見る目あるね…」「えっ!?」「今だから言うけど昔私もアキラの事好きだったのよ!」「えっ!?マジで?」「でも友達の弟だから諦めたの…」「そうなんだ…知らなかった」と言うと「この話はもう終わりっ」と言った。
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