美央は出されたジュースを一気に飲み干した。俺が「どうしたん?」と聞くと美央はイラつきながら「アイツ信じられないっ!!」と言った。「アイツって?」と聞くと「和哉っ!!」と言った。呼び捨てだった。「何があったん?」と聞くと「アイツ隣りのクラスの中山さんと付き合い始めたのっ!!…昨日私に振られたばかりなのにだよっ!!信じられる?」と言った。俺はオイオイ和哉…と思った。「何で分かったん?」と聞くと「今日の放課後アイツと中山さんが外の倉庫の裏に行くの見たのっ!!私何だろうと思って香澄ちゃんと見に行ったのっ!!…そしたらアイツが丁度告白してたのっ!!…信じられるっ?昨日の今日だよっ!!」と言うと「もうアイツとは必要以上に話し何かしないっ!!」と言った。俺は「美央ももう悩まされなくていいじゃん」と言うと、美央は急に冷静になり「あんなヤツに悩まされたと思うとムカつくっ!!」と言った。…美央の話しは俺にとっては朗報だった。これで俺ももう和哉の事で悩まされずに済むと思った。
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