あれほど降っていた雨は午後にはやみ、また夏の暑い太陽が燦々と降り注いだ。彩香が「アキラっ雨やんだからバドミントンしようっ」と言ったが俺は「蒸し暑いし駐車場濡れてるから、夕方になるまで待ってろっ」と言うと「え~っ」と言ったが「じゃぁ夕方ね」と言って納得した。…俺は1人で出掛け百均へ行き、ラケットを購入して戻った。やがて夕方になり約束通り、バドをやりに出た。紫織は「暑いからやらない」と言って家から出なかった。4人で交代しながら暗くなるまで楽しんだ。…バドをやっていると「美央ちゃんっ!!」と声を掛けられた。美央は振り向くと「あっ和哉君っ」と言った。同じ住宅に住む美央の同級生だった。和哉はヒョロっとしてジャニ系の顔をしていた。「何してるの?」「バドミントンだよ…和哉君はどっか行ってたの?」「うん…おばあちゃんの家に泊まりに…」「そうなんだぁ…」…俺はそんな会話を聞いていて、もしかしたらコイツ…と思った。俺達は引っ越して来てまだ日も浅いので、ご近所さんの事は殆ど知らなかった。
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