杏奈は驚いた後、顔が青ざめていった。「誰?」と聞くと小さい声で「元彼」と言った。「どっちが?」「…金髪の方」と言った。ソイツの形を見るとヒョロっとして如何にも遊び人て感じだった。もう1人も見ると元彼よりガタイがいい。「誰ソイツ?」と元彼は俺を舐める様に見た。「今の彼…」と杏奈は言った。俺は心の中で(え~っ!?)と言った。「アンタちょっとコッチ来いよっ」と命令口調で言った。ムッとした。「はぁっ!?」とつい言って仕舞った。俺はこの2人に負ける気がしなかった。何故なら高校時代、アマチュアとはいえボクシングをしていて、県の優秀選手にも選ばれた事があったからだ。しかしそれは12年前の話しで、今は全然していない。それでも俺は2人には負けないと思った。「いいけどっ何?」と言うと「お~っ恐っ!!…オッサン女の前だからってカッコつけてんの?」と言って笑った。「まぁいいや…とにかくついて来いよ?」と言われたが、俺は「ふざけんなっ」と言って拒否した。すると元彼がいきり立ち杏奈の腕を掴んだ。
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