まゆがひとつになりたい と言った日から、数日後のことだった。
その夜まゆは、いつものように僕のベッドに入ってきたが、間もなく僕の腕枕で寝息をたて始めたので、
『今日はエッチはなしだな…』
と思い、自分も眠くなるまで背中を撫でてあげた。
真夜中。
僕は再び、股間への違和感で目が覚めた。
まゆに寝込みを襲われるのは二度目なので、前ほどは驚かなかったが、なぜ彼女が、今さらそんなことをするのか、意味がわからなかった。
薄目を明けて様子を見ると、まゆはフェラで僕のぺニスを勃起させていたが、それがフルになり、反り返ると、僕の身体の上、腰を跨ぐ形で膝立ちになった。
そのままそっと腰を落とすと、先端がワレメに密着した。
僕だって…
できることなら、早くまゆとひとつになりたかった。
熱くてきつい膣に抱き締められて、激しく射精する場面を夢想することが、ない訳じゃない。
けど、それ以上に僕はまゆを大切にしたかった。ひどい苦痛を与える行為など、とてもできないと思っていた。
まゆは、ワレメの下の端辺りを先端に押し付けた。
厚みのある大陰唇を押し退けて、尿道口周辺の狭い部分が、丸い膣口に当たった。
だが、まゆがおそるおそる、下に体重を掛けても、中には入って行かない。
まゆは自分の指で襞を大きく広げ、さらに腰を落とす。すると…
『ニュルッ…』
亀頭の半分くらいまでが、膣口の輪をくぐり抜け、とたんにまゆは
「くっ…」
小さく呻いて軽くのけ反った。
しばらくその状態のまま、肩で息をしていたが、やがて、さらに腰を落とした。
『ズブズブッ…』
亀頭の下、カリと呼ばれる部分までが輪を通過した。
まゆが
「くぅっ…」
と呻き、暗闇のなかでも激しく顔を歪めるのがわかった。
僕は堪らず
「まゆちゃん、何してるの?」
と声を掛けた。
まゆは弾かれたように、慌てて僕の上から降り、子猫の姿勢に戻った。
「…まゆちゃん?」
「れ、練習…」
まゆの肩が震えていた。
「何でそんなに… そんな、焦らなくても」
「ふ、不安なの、すごく…」
「何が?」
「だって、あたしもう、後戻りできないもん。まだ小5なのに、ゆうさんとエッチなこといっばいしちゃって…」
「後戻り…したいの?」
まゆは大きく首を横に振った。
「ゆうさん…ほんとは、女の子とちゃんとセックスしたいんでしょ? なのに、あたしが子供だから我慢させちゃって…こんなんじゃ、その内他の人に取られちゃう…」
「そんなこと!」
あるわけない、と言い掛けて、言葉で何を言っても無駄だと気付いた。
不安と言えば、僕の方こそだ。
まゆは今、自分の境遇を救った僕への感謝の気持ちもあって、僕を好きだと言ってくれている。だがそれはいつまで続くのか?
いつか、同世代の少年に真剣に恋をし、僕との関係を清算したいと考えるかもしれない。
その時僕は、大人の度量を示して笑って送り出してやることができるだろうか?
情けなく取り乱し、まゆに行かないでくれと、すがり付いたりしないだろうか?
もし今、まゆにそれを言ったとしても、彼女は
『そんなのある訳ない。ずっとゆうさんが好きだよ』
と言ってくれるだろう。だが僕はその言葉を、そのまま信じることはできない。
同じことだ。
言葉ではダメなのだ。
「まゆちゃんの気持ちは嬉しいけど、それでも僕は、君に痛い思いをさせることはどうしてもできない。」
僕がそう言うと、まゆは少し考え込んだ。
「……少しずつ、馴らして行ったらどうかな?」
「どうやって?」
「この間ゆうさんに、指入れられたあと、自分でもしてみたの… 最初のときよりは、痛くなかった。だから…」
まゆが言っているのはつまり、いきなり大人サイズを挿入するのではなく、最初は細い物から挿れて、それが無理なく奥まで届くようになったら、もう少し太い物に換えて、徐々に膣を拡張して行く、ということだった。
僕としては、そんな不自然なことをしてまで、早くまゆの処女を奪いたいとは思えなかった。
だがそれで、まゆの不安が少しでも解消されるなら…
結局僕は、まゆのこの提案に、同意せざるを得なかった。
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