ふたりで僕のベッドに入る。
僕が右腕を伸ばしてやると、まゆはそれを枕にして、子猫のように背中を丸め、僕の胸に顔を埋めた。
「あー、あたしは…」
「ん?」
「ずっと、ゆうさんにこうしてほしかったのかも…」
「…いつから?」
「んー ずっと前からだったような気もするし…」
僕にとってはそれが、兄が死んだ前からなのかどうかが関心事だったので、まゆのことばの続きを待っていたが、気づくとまゆは小さな寝息を立てていた。
僕はそんなまゆが、いとおしくて堪らなくなり、暫く背中を撫で、髪にほおずりしたりしていたが、やがて穏やかな眠りが訪れた。
翌日以降も、まゆの無口と無愛想は変わらなかったが、僕にはそれが、他人に関心がないとか、感情の起伏に乏しいとか、そういうことではないと、分かって来ていた。
まゆはつまり、極端な照れ屋で恥ずかしがりなのだ。
本当は色々感じたり、言いたかったりしているのに、それを口に出すのが苦手で、どうしても気後れしてしまうらしかった。
その代わり、僕がソファーでテレビを見ていると、黙って横に座り、寄りかかって来たり、僕の膝を枕に横になったりするようになった。
寝る時間が来て部屋に戻る時、毎晩僕の部屋にきて一緒に眠るので、せっかくまゆのために新しく買ったベッドは、あまり使われないことになってしまった。
そんな生活が続いた、ある日曜日の朝のこと。
前の晩遅くまで、お互いに激しく求め合ったこともあり、僕は遅く目覚めたが、まゆはもう起きていた。
「まゆちゃん おはよう」
僕が言うと、まゆが
「……ゆうさんと、ひとつになりたい」
と呟いたので、僕は一気に目が覚めた。
「……いや、まゆちゃんそれは…」
「ゆうさんだって、ほんとはしたいんでしょ?なのにずっと我慢させちゃって…」
「僕は… 君と抱き合ったり、手や口で気持ちよくしてもらうだけで、十分幸せだよ。それに…」
「……」
「君の身体はセックスをするにはまだ幼すぎる。ものすごく痛いと思うし、無理をしたら、壊れちゃうよ。」
「……同じクラスに経験した子がいるの…死ぬほど痛かったけど、終わったあとは、すごくハッピーになれたって…」
そのクラスメートがどの程度の体格か知らないが、まゆは同じ年代の子と比べても、身体つきが華奢で、背も低く、決して早熟とは言えない。
また、相手の男もおそらくは、同世代の少年なのだろう。
『大人サイズ』という言葉があるように、おそらく僕のぺニスは彼らに比べ、太く、長いだろう。まゆの負担はその友達とは比べ物にならないはずだ。
しかしそんな事情をまゆにことばで説明しても、納得しそうになかった。
そこで僕は、まゆの裸の尻を抱き寄せ、左の尻たぶを持ち上げて、後ろから膣穴を弄った。
しばらく円を描くように愛撫すると、やがて
『クチュ…クチュ…』という音がするほど濡れてきた。
まゆはまた、子猫の姿勢で僕の胸に顔を埋め、ビクッビクッと反応した。
頃合いを見て、僕は中指の第一関節まで、挿入した。
「いっ!痛っ!」
まゆが悲鳴を上げた。
指入れは、この時が初めてだった。
僕が構わず、更に第二関節まで押し込むと
「痛っ!…ゆうさんやめて!痛い…」
思わずまゆが哀願して来た。
僕はすぐに指を抜き、お尻を撫でてあげた。
「ゴメンね。でもほら、こんな細いの1本でもかなり痛いでしょ?僕のやつ、太さ知ってるよね?」
まゆはコクンと頷いた。
「やっぱり、僕たちはまだちょっと早いみたいだ。そうだな…まゆちゃんが中学生になったら、一度試してみようか?」
「……わかった…」
まゆがそう言ってくれたので、僕はひとまず胸を撫で下ろした。
けれど実はその時、まゆはちっとも納得していなかったのだった…
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