マリは5年生代表の1人だった。マリがバトンを受け取った時は接戦の最下位(3クラス)だったが、マリが走り出すと一気にトップになった。このまま行くかと思われたが、アンカーの所でバトンを落とし結局2位だった。それが響きマリ達の赤組は、総合で僅か10点差の2位だった。帰る前にK夫妻と記念撮影とサインをして貰った。…アパートに帰ったがまだ早苗さんは帰ってなかった。俺はパソコンでビデオを編集した。マリが出てる部分だけを繋げたので、時間にして1時間もない位の物になった。それを3人で見た。K夫妻が写っている部分を見せると、早苗さんは「コレ本物?」と言った。写真とサインを見せると「いいなぁ…小太郎君…でもあの噂ってホントだったんだね」と言った。「マリが子供と友達みたいだからサイン頼めば?」と言うと「ママ頼んであげるよ」と言った。早苗さんは「明日色紙買いに行ってくる」と嬉しそうに言った。…次の日、俺は1人で大きい街まで出掛けた。何故1人でかと言うと10月の頭にマリの誕生日があるからだ。
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