次の日の夕方、マリが不機嫌な顔で部屋に入ってきた。「どうした?」と声を掛けても答えない。暫く黙っていたマリが言った。「小太郎さん…昨日ママとキスしたでしょ?」「えっ!?」っと言って焦った。「やっぱり…ママが嬉しそうに言ってたもん…小太郎さんにキスしちゃったって」(あちゃ~っ)て俺は思った。「言い訳になっちゃうけど、あれは口にじゃなくて、頬にいきなりされたんだよ」と言うとマリは疑いの目で見ながら「ホントに?」と言った。「いきなりされたから、驚いたよ…それに早苗さんは「これはお礼だから気にしないで」って言ってたよ」と言うとマリは「それでもヤダっ」と言って拗ねた。俺は後ろからマリを抱きしめ「俺も早苗さん好きだけど、友達としての好きであって、彼女として好きなのはマリだけだよ…」と苦し紛れの事を言うと、マリは信じ「他の人好きになったらヤダし許さないからね?」と言った。俺達はキスをして仲直りした。…(しかし何故早苗さんはキスをしたんだろう…まさか…ね)と俺は思った。しかしその考えが後日ホントになる事を、俺は知らなかった。
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