そして次の週の祝日前の夕方だった。仕事から帰って来るとすぐに呼び鈴が鳴った。早苗母子だった。「どうしたんですか?」「あの今夜夜勤なんで、マリをお願いしてもいいですか?」「あれ?田中さんは?」「何か親戚に不幸があったとかで…」「ああなるほど…いいですよ…」「良かったぁ…あのコレ」と言って封筒を差し出した。俺はすぐに察して「そんなのはいいですよ…お互い持ちつ持たれつなんですから…」と言うと「でも…」と言ったので「いつも美味しいおかず貰ってますし」と笑顔で言うと「そうですか…じゃぁもう行かないと…」「気をつけて行ってらっしゃい…」「すみません…お願いします…マリいい子にするのよ?」「解ってるよぅ…早く行かないと遅刻するよ?」と言って早苗は仕事に行った。俺達は早苗さんの車を見送った。玄関を閉めるとマリは抱き付いてきてキスをした。そして「久しぶりにおじさんと二人きりだね」と言って喜んだ。その言葉に俺も素直に喜び抱きしめまたキスをした。長いDキスだった。マリはもう臨戦態勢だった。
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