その時、ゴンっとゆう音がした瞬間、俺の右腕に激痛が走った。「痛ぇっ!?」俺は叫んだ。華はビックリして振り返った。俺は腕を押さえその場に座り込んだ。「健君…凄い音したけどどうしたの!?」華が心配した顔で言った。「あの車にぶつかったっ!」ベンツは10㍍先で止まっていたが走り出し逃げた。「轢き逃げだっ!」と俺達の後ろを歩いていた人が言って駆け寄ってきた。「大丈夫か?」「腕折れたみたいで動かない」と俺は冷静に言った。華はオロオロしていた。そんな華に「華…落ち着いて…救急車呼んで」華はパニクっていたのか「119番て何番だっけ」と天然な事を言った。俺は「今、119って言ったじゃんっ」て痛みを堪えながらツッコんだ。笑いたかったが痛みが勝った。華は電話を掛けたがパニクっていて何を言っているのか解らなかった。俺は華から電話を奪うと電柱を見て場所を教えた。痛みで意識が飛びそうな中、華に家に電話する様に言った。やがて救急車が来て応急処置をし乗る様に言われ乗った。華も一緒に乗った。
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