覗き騒ぎがあった夜俺は華の両親に提案した。「オジサン…俺、犯人が捕まるまでいつも見張ってるよ」「健ちゃん…俺も一緒に…」「いやっ…それはいいよ…」「だけど…」「ほらっ一人の方が犯人に見つかり難いでしょ?それに俺陸上部の長距離やってたから体力には自信あるし…」と言うと親父さんは納得してくれた。次の日の夜から俺は華の家の裏手に隠れて、犯人が現れるのをじっと待った。そして一週間後遂に犯人が現れた。俺は息を潜め様子を窺った。犯人は俺に気付かず風呂場を覗こうとボイラーに乗った。その時に「オイっ!!」と声を掛けると犯人は驚きボイラーから飛び降りた。俺は犯人にタックルをし、倒れた犯人の上に馬乗りになった。すると風呂場の窓が開き「健君…どうしたの?」と華が顔を出した。「華っ!!捕まえたっ!!早く警察にっ」と言うと「分かったっ!!」と言って中に消えた。少しすると親父さんが出て来た。「健ちゃん捕まえたか!?」「はいっ!!オジサン警察は?」「今由美子(華母)が連絡してる」「オジサン何か縛る物っ」と言うと親父さんは「分かった」と言って中に消えた。
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