またいつも通りの生活が始まった。少しだけ違うのはいつも電車の中で手を繋いでる事だった。華は駅に着くと必ず「お仕事頑張ってね」と俺を励ましてから降り手を振って見送った。…ある日残業で少し遅くなった時に、最寄り駅を降り歩いていると前に華が歩いていた。「華っ」と声を掛けると華は振り向き「あれ?健君?どうしたの?」と言った。「華はどうしたのこの時間に?」「今塾が終わったとこ」と言った。「そうなんだ…いつもこの時間?」「そうだよ」「暗いから気をつけろよ?」「うんっありがとう」華は学校帰りに駅前の塾に行っているらしかった。俺達は色々話した。そしてなるべく一緒に帰ろうとゆう事になった。それから華が塾の日はなるべく一緒に帰った。華が終わるまでコンビニや喫茶店で時間を潰した。終わるとラインが来る。俺は返事をしてから駅に行き一緒に帰った。殆ど残業はないが遅くなる時は事前にメールを送った。家まで歩いて15分程だった。ある時痴漢に注意と回覧板が廻ってきた。「ホント変なのが多いわねぇ」と母が言った。
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