食べる事によってか愛に変化が出た。白血球の数が徐々に減り始めた。これには医師も感心して「投入する薬の量を減らしてみましょう」と言って「こんなに早く回復の兆しを見せる例は余りありませんよ」と言う程だった。…入院から約半年、愛の白血球は通常の数に戻った。女医は「まだ5年は油断は出来ませんが、これなら自宅療養しても問題ないかと思います…ただ月に何回かの通院と検査、それと薬の服用が必要なのでそれをしっかりお願いします。…愛さん良く頑張りましたね…でもまだ体は弱ってる状態だから風邪を引かない様に気をつけて」と言った。…その日の午後、看護師さん達に見送られ母親と3人で家に帰った。家に帰ると「晃一さん…ママ…ご心配をお掛けしました」と深々と頭を下げた。「お帰り」「ただいま」と愛は笑顔で言った。その日の夜、3人で退院祝いをした。「少し疲れたから先に寝ます」と言って愛は布団に入り眠った。俺はお酒を飲まなかったので車で母親を送って言った。
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