「とりあえず検査をして結果が出るまでは愛さんには告げない様にお願いします。…もし白血病ならそのまま入院になりますが、違った場合は退院出来るかも知れませんので」と女医は淡々と言った。「分かりました…結果が判るまで愛には言いません」と言って診察室を出て愛の居る病室に戻った。病室の前で心を整理して中に入った。愛は点滴を受けながら無機質な天井を見ていた。点滴の管が細い腕に刺さっている姿を見て涙が出そうになった。「あっ!?晃一さんお帰り…先生何だって?」「ん?検査しないとはっきりした事解らないって…」「ふ~ん」「とりあえず俺は家に戻って入院の用意してくるから大人しく待ってろよ?」「大人しくって点滴してるから大人しくしてないとダメでしょ?」「ははっ…そうだな」「検査入院ってどの位掛かるの?」「色々検査するみたいだから10日位じゃないかな?」「そんなに…ゴメンね」「謝るなって…何か欲しい物あるか?」「今やってるPSP持ってきて」「分かった…じゃぁすぐ戻るから」「うん…気をつけて」と言って俺は家に戻った。
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