診察室に入り愛は椅子に座った。「どうしました?」と女医が聞く。「何か体調が優れないみたいで、今は熱はないんですがだるいらしくて…」「熱はどの位あります?」「今は平熱ですが夕べは8度3分ありました。」「そうですか…じゃぁ心音聴きますので服を捲って」と言われ愛は戸惑った。「どうしました?」「あの…」と俺が事情を説明した。「えっ!?そうですか…分かりました…じゃぁ服を捲って」愛は服を捲った。女医は愛の体にある無数の火傷跡を見て、一瞬驚いた表情をしたが何も言わず冷静に診察をした。「いつ頃から調子がよくないの?」と愛に聞く。愛は答えた。「半月位前からです」「そんな前から…」「すみません…俺が気づいてれば…」「目眩や吐き気は?」「あります…後だるいのも…」「妊娠は?」と聞かれドキッとした。「それはないです…少し前に終わったばかりです」と愛は答える。「あの…ヤバいですか?」「診察だけじゃわかりません…とりあえず血液検査してみますか?」「はい…お願いします」と愛が言った。「じゃぁ診察台に」と言われ愛は台に乗り横になった。
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