愛はお願いが中々浮かばない様だった。浮かばないままお風呂に入った。そして出てきてから何か浮かんだらしい。縁側でタバコを吸ってる俺の所に来て正座して真剣な眼差しで言った。「あの晃一さん…お願い事いいですか?」「うん…何?」「あの…」と言って膝に置いた拳を握り締めた。「あの…私を抱いて下さい」と言った。俺はその瞬間火の点いたタバコを太ももの上に落とした。「うあちっ…!?」と動揺した。もっと少女らしく可愛いお願い事だとたかをくくっていたからだ。「何言ってんのか分かってる?」「はい…分かってます…私本気です…」と俺をまっすぐ見つめる。俺はふぅ~っと煙りを吐き「本当にいいんだね?」と聞くと「はい」と力強く頷いた。「分かった…じゃぁ服脱いで布団に入って待ってて吸ったらすぐ行くから」と言って気持ちを落ち着かせる為にタバコを深く吸った。吸い終わり雨戸を閉めて服を脱いで布団に入った。愛の体は出会った時より少しだけ肉付きと血色が良くなった。だがそれでもまだ普通の子より細かった。
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