お姉さんは、
「最後に一言美咲ちゃんに言っておくね。社長に限らず男はみんなエッチなの。だから性欲を満たす為に好きな人じゃなくてもエッチすることもあるのよ。まだ美咲ちゃんには理解出来ないかもしれないけど。現実をしっかり見るのよ。」
私はその時はお姉さんの言うことが今一つ理解出来ませんでした。性欲を満たすため?性欲って?
私は黙ったまま聞いていました。信治さんも性欲を満たすために……?
「良くわからないけど……ありがとうございます」
新しい服を見せに信治さんの所へいきました。
信治さんは大人っぽくなったねととても喜んでくれました。
「美咲…似合ってる。ワンピース姿可愛い。大人の女性に近づいた感じだね。」
私はお姉さんに言われた事を繰り返すように、
「私、もとが可愛いから何でも似合うの。」
と強気な返事。
信治さんは笑いながら私の頭を撫で、
「そうだね…美咲はもとが可愛いからね。さてお姉さんにお礼を言って店を出よう」
お店を出て少し歩いてお洒落なカフェへ。
お客さんみんなが私の事をちらちら見てきます。
その視線に気付いて恥ずかしいそうにしていると、
「美咲が可愛いからみんな見るんだよ。ほら自信を持っていいんだ。」
私はコクンと頷くも見られている緊張は解けませんでした。でも信治さんとお話しているとそんな緊張はどこかへ行ってしまいました。
紅茶を飲みながら信治さんといろんなお話をしました。両親の事、育ててくれてる叔母さんの事。学校の部活の事。私のお話を真剣に聞いてくれました。
その後、信治さんの車でドライブ。
街が見下ろせる高台に車を停める信治さん。
「美咲……今日は楽しかったよ。ありがとう」
私は信治さんはを見上げ素直に、
「私も……楽しかった。服もありがとう。」
すると信治さんは私にキスしてもいいかい?と聞いてきました。前もって言われると余計ドキドキしてきます。小さな体が震えるのがわかりました。
私は信治さんの目を見つめ小さな声で、
「信治さん……キスしてもいいよ。」
目を閉じると、信治さんはそっと私の唇にキスをしてきました。信治さんの唇が触れるとビクッと自分の体が震えます。少し長いキスでした。もうドキドキが止まらなくて……。
唇が離れると恥ずかしくなり下を向いてしまいました。お姉さんの言葉が頭をよぎります。
「信治さん……あの……私の事抱きたいって思う?」
信治さんはびっくりした表情を見せ、
「美咲…急にどうしたんだい?もしかしてブティックのお姉さんに何か言われた?」
私はコクンと頷き、
「だって大人のお付き合いにセックスは必要だって。私、セックスってよくわからないしどうしたらいいのか……」
信治さんは私の小さな手を握り、
「健気だね。それはそうだが……美咲はまだ12歳だよね。怖いだろうし不安や緊張、それに罪悪感だって感じるかもしれない。耐えられるかな?
僕は美咲の言うように抱きたいって思う。でも美咲の気持ちが大切だから……」
美咲の気持ちが大切だから……信治さんの優しい言葉に涙が溢れてきました。
「私の気持ち……でも男は性欲を満たすために好きな人じゃなくてもエッチ出来るって」
「クスッ…店長のお姉さんが言ったのかな?しょうがないな~。そうだね…男は性欲を満たすためエッチな動画見たりお金を払って女性を抱いたり、ワンナイトラブとか…。」
「信治さんも?」
信治さんは困った顔をして頭を掻きながら、
「僕も独身で彼女もいないから、性欲に満たすためにする事はあったよ。軽蔑するかい?」
私は信治さんを責めていると自分で感じ涙が溢れてきました。
「違うの……軽蔑なんかしない。心配なの……。私が彼女でいいのか。まだ中学生だし信治さんの気に入る女性になれるのか……。エッチも。」
信治さんは私の涙を親指で拭い、
「美咲が僕の彼女になったんだから、性欲は我慢するから大丈夫。美咲とは精神的な繋がりで十分だよ」
私は、
「それじゃだめっ!私の為に我慢するのはだめっ!でも私以外で満たすのもいやなの。私が頑張るから……私が信治さんを満たすから……。私の体で満たして。一生懸命頑張るから。」
泣き出す私を優しく抱き寄せ
「美咲の気持ち……嬉しいよ。美咲キスするよ。」
信治さんは、そのまま私の唇にキスをしてきました。
今までと違って深いキス。私の唇をこじ開けるように信治さんの舌が私の中に入ってきました。
どうしていいかわからない。
「美咲……舌を絡ませるキス。大人のキスだよ。ほら目を閉じないで僕の目を見つめていて」
と言い、再び舌が私の中に。信治さんの大きな舌が私の小さな舌を追うように絡まってきます。
(恥ずかしいのに目を閉じちゃだめだなんて信治さんの意地悪。)
背中がゾクゾクしてビクッビクッと体が震えます。
信治さんの舌が私の口の中を掻き回すように舐め、唾液が絡まってきます。私も恐る恐る信治さんの舌を追いかけるように絡ませました。
いつまでも続くキス。心臓が張り裂けそうなくらいのドキドキ。
緊張とドキドキとでいっぱいいっぱい。
長い長いキス。
「はぁ…はぁ……」
唇を離すと信治さんは、
「これが大人の深いキス。美咲…いっぱいいっぱいだったでしょ?キスだけでいっぱいいっぱいな美咲可愛いよ。でもセックスはもっと恥ずかしいし緊張するし不安だし、最初は痛いかもしれない。美咲に無理はさせたくない…美咲の気持ちは嬉しいが」
私はゆっくり深呼吸し気持ちを落ち着けながら、
「いっぱいいっぱいじゃないもん。これくらい平気。
無理じゃない……私絶対信治さんを満たしてあげる。全然大丈夫。だって信治さんの事好きだから。」
本当はいっぱいいっぱいでした。
信治さんは私の唇を親指でなぞりながら、
「美咲は本当に負けず嫌いだね。美咲の気持ち大切にしたいと思う。でもいきなり今日じゃ無理だよね。来週の土曜日……僕の家で。いいかな?」
私は恥ずかしそうにコクンと頷くきました。
「一週間…ずっとドキドキしていられるでしょ?頭がその事でいっぱいになるからね。」
一週間……本当に想像するだけでドキドキしてきます。
「信治さんの意地悪……。ドキドキなんかしない。普通だもん」
信治さんは私を見つめながら、
「普段は負けず嫌いで生意気な口調でもいい。それが美咲の良い所だからね。でもセックスの時は素直になるんだよ。素直にならないと美咲の様子がわからないから。まだ幼いから無理はしないようにするからね。」
信治さんの優しさをいっぱい感じました。
早く一週間が来て欲しい気持ちと来て欲しくない気持ちがいりまじった感情でした。
再び信治さんは、キスするよと言い唇を塞がれてしまいました。もういっぱいいっぱい。気持ちの高まりとドキドキが止まらない。
ぎこちなくでも一生懸命信治さんの舌を追いかけました。溶けちゃいそう。
続く
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