「んああっ……はぁ…はぁ…」
信治さんは私の体を持ち上げ、ゆっくりオチンチンを抜きました。そして私は、信治さんの腕を枕にしてベッドに横になりました。
「美咲……疲れただろ?少し眠ろうか」
「うん……。」
信治さんの腕の中で目を閉じました。とっても幸せな気持ちでした。
(あの娘……似てる)
それは衝撃だった。
偶然学校帰りの女の子と車ですれ違った時、昔好きだった幼なじみの女の子にそっくりな美咲を見つけた。
あまりの似ている姿にびっくりしてしまった。
それから部下に命じて美咲の素性を色々調べさせると、やっぱり幼なじみ藤井洋子の娘だった。
小学生の時は普通に喧嘩したり遊んだりと……。でも内心好きだった。中学にあがると思春期なのか遊ばなくなりあまり話もしなくなってしまったが好きな気持ちは変わらなかった。
中学2年になった時、偶然にも校舎の影で洋子が同級生の男とキスしている姿を目撃してしまった。
その同級生の男はいちいち俺にちょっかいをかけてくる、要は不良だった。そいつら仲間に俺はいじめられるようになった。それを見て見ぬふりする洋子。
俺は悔しかった。仲が良かった洋子が俺が好きだった洋子がそんなやつと付き合い俺をいじめることを黙って見てる事を。
俺はがむしゃらに勉強した。そして地元を離れ高校、大学へ進んだ。卒業と同時に起業し会社を立ち上げた。時代の波に乗りIT関連の会社はそこそこ大きくなり裏社会とも付き合うようになっていった。
風の便りで洋子とその同級生が結婚したと聞いた。
その後同級生の男の両親の具合が悪くなり、地元に帰り両親の経営する町工場を継いだらしい。
暫くし男の両親が亡くなると工場の経営が傾き、最後には俺が経営する裏金融会社にも金を借りにきた。俺が経営してるとは知らなかったらしい。
俺は町工場に追い込みをかけると、洋子は金融会社の経営者が俺だと知り、返済を伸ばして欲しいとお願いに来た。俺は返済を伸ばす代わりに好きだった洋子を抱いた。何度も……。
でも昔好きだった頃の思いとは違い、ただ性欲を満たす為だった。
お金の返済に滞るようになり遂に会社の経営権を奪ってやった。洋子を抱いた事も男に言ってやった。
やり過ぎだったとは思ったが。
2人は俺を恨んだが、俺も昔の事を忘れちゃいない。
その後の事は知らない、というか興味なかった。
それから11年が過ぎ洋子の事はすっかり忘れていた。
部下に美咲の素性を調べさせた時、既に洋子とその同級生は亡くなっていた。
美咲からは事故だと聞いたがそれは洋子の妹からの話だろう。1歳になったばかりの美咲を妹に預けそのまま逝ったらしい。
俺は昔好きだった頃の洋子にそっくりな美咲を見て、どうやったら自然に近付けるか綿密な計画を立てた。
美咲の性格についても色々調べた。ホームレスの格好をしたのも美咲に近付く為。
美咲の学校のいじめも俺が仕組んだ。
俺を信用させるため。
美咲はいい子だ。あんな両親からよくこんないい子が生まれたなと思った。
容姿は洋子以上だろう。性格も負けず嫌いで優しく素直だ。
内心美咲を抱いた時は、本当にドキドキした。まるで中学生に戻った気持ちだった。最初はまだ幼い中学生の女の子を抱きたいだけだった。
今の俺の美咲への気持ちは自分でもわからない。
でも美咲が両親と俺との関係を知った時……どうなるだろう。まあ先の話だが………。
さてこれから美咲をどうしていこうか……。
2時間ほど眠っただろうか。目を覚ますと信治さんは起きて私の顔を見ていました。
「信治さん………起きてたの?」
「うん……だって僕の腕枕にしてるだろ?痛くなっちゃってね。でも美咲起こすのは悪いし。フッフッフッ。本当は可愛い美咲の寝顔見ていたかったからだよ。」
私は恥ずかしくなり顔を真っ赤に染め
「私も信治さんの寝顔見たかったな……」
「これからはいつでも見られるだろ?」
信治さんの胸に抱き付き顔を埋め、
「こうしてると……幸せ。安心するの。あのね……叔母さん月曜日まで出張で帰って来ないの。お泊まりしたい。」
すると信治さんは、
「一人留守番じゃ寂しいよね。このまま美咲が僕の家に泊まってもいいが、もし叔母さんからお家に電話があって留守だったら心配するだろ?僕が泊まりに行ったほうが良くないかい?美咲のお部屋も見たいしね。だめかな?」
私は信治さんと一緒いられる事に嬉しさいっぱいでした。
「私のお部屋見られるの恥ずかしいけど……いいよ。」
「じゃあ決まりだね。夕方までゆっくりしてから美咲の家に行こう。美咲…起きられるかい?」
「うん!でももう少しこのままがいい!」
「わかったよ。美咲に合わせるから」
続く
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