渋谷駅を出て109に近い、1階2階に雑貨屋、飲食店の入っているビルの3階。真吉備が一緒じゃなきゃ、ひとみ先輩の紹介じゃなきゃ絶対来なかった。
入口には、『UNイングリッシュスクエア』英語教室のよう。
事務所のなかのボードには『ハイスクールプリンセス』『ジュニアプリンセス』『エレメプリンセス』の掲示板があって『ハイスクールプリンセス』の所にひとみ先輩の名前があった。
「ヤッホー、ひとみ。あれ?」「優子さん、今日は後輩連れてきたんだけど、どうかな?」「えっ?かわいいじゃない?中学生」真吉備のほうを見て声をかける。「、、、はい。」「洋服とかアクセとか、おしゃれ好き?」「、、、はい。」「でも、お金、かかるもんね。だけど、中学生はアルバイトできないから。」「はい。」「うちの仕事、簡単だよ、っ言ってもふあんだよね。」「はい。」「ちょっとだけ、体験入店しようよ、早速だけど、ひとみちゃんと一緒に」
拒否する間もなくひとみ先輩に連れられ、渋谷駅前に行かされた。3人の30代位の男の人とカラオケに。2時間ほど、あたしと真吉備はアイドルソングをリクエストされ、あんまりよくわからないけど歌詞を追いながら歌った。3人の男の人たちが盛り上げてくれ、あっという間の2時間。あたしも真吉備も男の人とほとんど話をしたことがなかったから緊張したけど、平気。「佐江ちゃんは怜音に似ててかわいい。」「真吉備ちゃんは萌夏に似ててかわいい。」っておだてられてキャッキャ言いながら楽しんだ。3人の男の人たちのひとりはひとみ先輩を知ってたみたいで肩をだいたり、顔を近づけてなにか言ってた。「あいつら、×××××好きだから、」「好みは仕方ないよね。でも、ふたりとも×××××だから、無理は駄目だよ」
よく聞こえなかった。でも、なんかエッチな感じだった。
3人と別れて事務所に帰ると封筒が渡された。「」ここにサインして。」中身を確認すると5000円と渋谷までの交通費が入っていた。「えっ?こんなに」「カラオケ2時間のバイト代。」「え~すごい」「亮太さんと高文さん、佐江ちゃんと真吉備ちゃんを気に入ったって。また、あってあげられる?」「はい。」「じゃあ、今日からジュニアプリンセスだね。」
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