こうして僕は、その電車に乗り合わせるエリス女学院のJCたち全員の、顔と身体の画像、名前、乗り込んでくる駅を記録したファイルを作った。次は一人ひとり、ちょっとずつ触って、反応を見てみる。
この時期はもう夏になっていたので、エリスたちの服装は、半袖ブラウスとリボンに、膝丈のフレアスカート。ブラウスの下はブラだけという子が多かったが、スポーツブラをしているのはほんの数人。ほとんどがジュニアブラと呼ばれる、パステルカラーや花柄の、カップのないものを着けている子がほとんどだった。
それが、夏物の薄いブラウスに透けて、よく見える。共学校の子なら、男子にブラ透けを見られるのを恥ずかしがり、白無地のスポブラにしたり、暑くてもガマンしてブラの上に肌着を着けたりするのだろうが、エリスは女の園なので、あまり気にしないのだろう。
これも、僕のような男にとってはありがたい話だ。
彼女らの痴漢行為への反応は、ざっと3つに分類できた。
触ってくる男の手首を掴んで「この人痴漢です!」と叫んだり、キツい目つきで睨みつけたりする子は、ひとりもいない。
エリスたちの反応は、触られていると確信したあと、1 キョロキョロソワソワして、周囲に自分の被害をアピールするか、2 痴漢のターゲットになったことにショックを受け、深くうなだれてしまうか、3 気づかないフリをするか、のどれかだった。
1番は論外。少女がこれをやり始めたら、なるべく早くその子から離れた方がいい。2番も、うなだれて大人しく受け入れてくれるならいいと思うかも知れないが、実際は、ショックでガクッと首を落としていると、かなり目立つ。普通に、手に持ったスマホなどを見るために俯いている子は結構いるが、俯くのとうなだれるのは姿勢がかなり違う。まして、周りは同じ学校の子ばかりなので、深くうなだれている子がいたらすぐに『どうしたの?』と声をかけられてしまう。
痴漢師にとってもっともありがたいのは、3の気づかないフリで我慢してくれる子だ。このタイプの子は、自分が痴漢に遭っていることを周りに知られることを何より恐れるので、こちらと一緒になって行為を隠してくれる。
当然僕も、3のリアクションをしてくれる子を探し求めることになる。
どんな風に触るかは、最初痴漢物のエロビデオやアニメを見て研究したが、あまり役に立たなかった。早く女の子の裸や、無理に感じさせられる痴態を表現するため、現実にはありえない強引な触り方をするものが多いからだ。
それよりも、マンガや小説、それにナンネットなどへの素人の投稿が参考になった。
だが、同じ触るのでも、女の子の背中にピタッと張り付いてスカートの中に手を入れて…というのは難しかった。
乗り込み順の関係で、このハコの中にも男性サラリーマンがまばらに立っていたが、彼らはみな一様に、一番近くのJCには背を向け、両手でつり革に掴まって、痴漢しないアピールをしている。僕だけ女の子の背後に張り付けば、それだけで目立つ。
また、触られた時の反応を見るのが目的なので、降りるときのすれ違いや、乗り込むときの混乱に乗じて一瞬だけ触るのでは意味がない。
ある程度長く、相手の反応を見ながら触る。客観的に見て、痴漢か不可抗力か、どちらとも取れる行為。
僕は数ある手技の中から、3つを試してみることにした。
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