翌日は、仕事が立て込んでいて僕が車で迎えに行くと遅くなるので、美咲ちゃんにハイヤーで僕のマンションまで来てもらった。
美咲ちゃんが到着するまで、僕は今の僕の気持ちをどう話したらいいか考えた。
だが考えれば考えるほど、こんな元痴漢師、元ニートみたいな男の嫁になる決心をしてくれた美咲ちゃんが愛おしくてたまらなくなり…
彼女がチャイムを鳴らし、ドアを開けたとたんに物も言わず抱きすくめてしまった。
それから、彼女の手を引いてリビングまで連れて行き、いきなりソファの上に押し倒した。
「あ… 待って…お話は?」
「後で…ちゃんと話すから…」
僕が荒々しくブラウスのボタンを外しながら言うと
「で、でも…今日は大事なお話が…」
「いいんだ。決心した。結婚しよう!」
「は、はい!…あっ…んんっ…」
僕は乳首を舐め転がしながら、プロポーズ。美咲ちゃんは、そんな僕の頭を抱きかかえながら、イエスの返事をした。
いかにも僕たちらしい展開だった。
そんな訳で、美咲ちゃんの卒業の翌月、僕たちは盛大に結婚式を挙げた。
招待客の大半が、美咲ちゃんの父親の会社と僕の会社の関係者。愛想笑いの挨拶をしっぱなしで、終わった後しばらく顔のこわばりが取れなかった。
その中で特に会場の目を引いたのが、美咲ちゃんの学友のお嬢様たち。エリス女学院や、高校時代の同級生達がここぞとばかりにドレスアップして集まったので、その一角だけ芸能人の結婚式のように華やいだ。僕の大学時代の悪友どもが「あの中のひとりでもいいから紹介して!」と興奮するのをなだめるのに一苦労だった。
式への参列を済ませた翌月、美咲ちゃんの父親は、海外への旅立って行った。
はじめは入籍したら、僕のマンションで暮らすつもりだったが、そうすると彼女の家の豪邸が空き家になってしまうというので、僕がそっちへ引っ越すことになった。マスオさん状態だ。
広い屋敷の掃除や洗濯を一人でやるのは大変なので、美咲ちゃんが中学の頃に仲が良かったあのメイドに連絡を取り、戻ってきてもらった。彼女もそこそこの家に嫁いで主婦になっていたので、『手が空いた時だけ』という約束だった。
すると美咲ちゃんは、彼女から料理や家事、家の中の飾り付けなどをどんどん学んだので、屋敷の中は次第に華やかになって行った。
そこに目を付けた叔父が、大事な商談や接待を『社長宅』でやるように提案した。
美咲ちゃんとメイドさん、二人がかりの、上品でセンスのいいおもてなしに、どんな難しい客も上機嫌になり、おかげで商談をいくつもまとめることができた。おかげで僕の社内でも、社長の『若すぎる奥様』の評判は上々だ。
僕が自分のロリ性癖を自覚したのは大学生の時。以来、女子大生や社会人女性のセクシーな画像とかを見ても反応しなくなった。それがなぜか、美咲ちゃんだけは完全に例外で、高校を卒業しても彼女の身体に対する欲情は衰えることなく、仕事中でもつい、今日はとんな風に抱いてやろうかなどと考えてしまう程だ。
ロリコンの世界には昔から『光源氏計画』という言葉がある。幼い少女のパトロンになり、自分の好み通りのレディに育て上げるというものだが、もしかして僕は無意識の内に美咲の光源氏になっていたのかもしれない。
ロリ男が成人女性を愛せなくなる最大の理由は、彼女らの凝り固まった自我、物の考え方が鼻につくからだろう。大人の女性になった美咲にももちろん、そういうものがあるが、少なくとも僕はそれが形作られる過程を見てきたのだ。それを原因に、彼女への愛が醒めることなどありえない。
それでも、今はまだ若々しく、瑞々しい彼女の容姿も、いずれは老いて失われてゆく。それは多くの、非ロリな既婚男性にとっても同じことだろう。それでも、自分の妻が結婚前よりも皺が増え、中年太りになったからといって、妻と離婚し、別の若い女性を手に入れようと考える男は滅多にいない。それは、彼らが妻を女性としてというより、守るべき家族として大切に思っているからだろう。
『家族愛』を持続させるには、子供がいた方がいいに決まってる。そんな訳で僕は、今日も美咲ちゃん相手に、子作りに励んでいるのだ。
※元投稿はこちら >>