それから僕たちは、改めてお互いのことを話した。
僕の方からは、最近父親が亡くなって、このマンションや他の不動産を相続し、経営していた会社の社長になったが、仕事の内容が分からないのでほとんど出社していないことを話した。
「ところで美咲ちゃんは、昨日と今日、学校サボっちゃったけど、怒られない?」
「それは大丈夫。担任にラインしといたから。昨日電車の中で気持ち悪くなって、今日もまだ調子が悪いから休みますって」
「でもそれで、お家の人に連絡が行ったりしないの?」
考えてみれば、昨日は僕がハコのトイレに連れ込んで強引に犯したのだし、今日だって、僕が誘って自宅に連れ込んだようなものなのに、学校のことを心配するのも変な話なのだが。
「うち、お母さんいないんです。私が小さい時に死んじゃって。お父さんは私が小学生の時からずっと海外で仕事してて…」
「え?じゃあ、君の食事の世話とかは?」
「あ、それは、メイドのお姉さんが…」
詳しく聞いてみると、美咲ちゃんがひとりで暮らすお屋敷に、20代の女性がメイドとして通いで来ているということらしい。その人は家事の他、彼女の話し相手、相談相手にもなってくれるらしく、年が近いこともあり、ふたりは姉妹のように仲がいいとのことだった。
「それでも、夜は美咲ちゃんひとりでしょ?寂しくないの?」
「もうなれちゃった。朝起きれば、メイドさんが来て、ご飯作っててくれてるし…」
そうは言っても、まだたった14歳の少女が、広い屋敷にひとりで眠るのでは、不安じゃないはずがない。
その寂しさが、彼女を頼れる大人の彼氏を求める気持ちにさせたのかも知れない。そこへ僕が、都合よく現れた。結局僕はこの少女の幼い性欲と、親と暮らせない寂しさに乗じただけだったのかもしれない。
「それでもいいんだ。俺がこの子を寂しさから救ってやれば、結果オーライというものだろう。」
そう考えた僕は、このあと頻繁に彼女をデートに誘った。会って身体を求め合うだけじゃなく、映画、遊園地、美術館、日帰りで行ける観光地など、父が遺したセダンを運転して連れ回した。
ただ、どんなデートコースにしても、最後は必ず僕の家でセックスすることになる。
3回目からは次第に挿入でも感じられるようになった美咲は、家に帰ったあとも余韻が残り、勉強など手に付かないらしい。
さすがにそれはマズイので、デートは週に3回までと約束した。
すると、僕はまた、暇をもてあますようになった。
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