トイレに向かう一歩一歩が、そして衣摺れがカナエの敏感な部分を刺激した。
足を一歩進める毎に振動が股間に伝わり、身体の微妙な振れに連れて衣服が乳首を擦する。
気息奄々の態でトイレの個室に籠もったカナエは、スカートの裾を気にしつつハーフパンツを下ろすと便座に腰を下ろした。
思った通り、いや、想像していたよりも更に酷い。
溢れ出した蜜は股間をグッショリと濡らし、それでも足らずに左右の太腿に垂れていた。
ハーフパンツは、と眼を凝らせば生地が黒いこともあり、外観上は特に変わりはないが、触ってみれば明らかに湿り気を帯びている。
泣き出しそうになりながら、はしたない液をトイレットペーパーで拭っているうちに、思わず指先が充血して厚くなったクリトリスに触れてしまう。
んくっ!
思わず漏らしてしまった喘ぎ声にカナエ自身が驚き、無意識のうちに左手で口を塞ぐ。
もう一度だけ。
そう思いながら右手の中指を秘烈に沿わせ、そっと敏感な突起を探ると、痺れるように甘美な感覚が下腹部に広がった。
やめられなかった。
これが最後、そう思いつつも繰り返しクリトリスを圧迫するカナエは、呼吸を荒げながら酔い痴れていた。
学校のトイレで自慰に耽る破廉恥な自分自身に。
公共の場で秘すべき行為に及んでいる、その思いがカナエの身体の奥底に灯った小さな火に油を注ぐ。
油を注がれた小さな火は燃え盛る炎となり、カナエを内側から焦がしていた。
このまま続ければ絶頂に達することは間違いない。
達してしまおう。
果ててしまおう。
そう思った瞬間であった。
何人かの話し声、続いて足音が話しながらカナエのいるトイレに入って来たことを知らせる。
指を止め、呼吸すら止めてカナエは沈黙を守り続けるしかなかった。
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