許さない、、、許さない、、許さない、許さない許さない許さない!
日を経る毎にノゾミの怒りはドス黒い炎となって燃え盛る。
あの日、カナエが立ち去った後、惨めな自慰により過去最高レベルの絶頂に酔い痴れた自分自身が許せなかった。
以後、ノゾミの身体をカナエが慰めてくれることは無いであろう。
同様に、カナエの滑らかでキメの細かい肌に、ノゾミが唇で触れることも許されないであろう。
ノゾミの喪失感はあまりにも大きく、しかも心身ともに埋められない空白は、彼女にとって欠損とすら言えた。
何もかもメチャクチャにしてやりたかった。
カナエも。
そして自分自身も、だ。
更には二人で同じ地獄に堕ちたかった。
自分自身でも気付いていなかったが、ノゾミはカナエを愛していた。
これまで二人が過ごした爛れた時間を振り返ってみれば矛盾を感じるが、子を成すことが無いという意味では、プラトニックな愛情であったかもしれない。
愛憎入り混じった妄執に囚われたノゾミは一計を案じた。
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