繰り返し果てながらも、ノゾミは屈辱に打ち震えていた。
自分の欲望をコントロールすることすら出来なかったカナエを慰め、自慰の方法を教え、絶頂を教えた自分が容易く果てさせられている。
しかも、カナエが誘う快楽から逃れられず、耽溺してしまっているノゾミ。
悔しい・・
最早、カナエにとって自分なぞ、その他大勢に過ぎなくなっているに違いない。
妬ましい・・
性の悦びを謳歌しているカナエが、であった。
女としてワンランク上の序列、それはスクールカーストという子供の世界観とは全く別の序列において、置いてきぼりを食った事実が、ノゾミには受け入れられない。
だが、それを口にすることは出来なかった。
逆恨みも甚だしいのだが、最早、ノゾミは止まらない。
一方でカナエとて、ノゾミを蔑ろにしているつもりはない。
元来、おっとりした性格であるカナエには、良くも悪くも空気を読まないところがあった。
それ故に巻き込まれる他の少女達の顛末に対しては、無頓着な一面もあったのかもしれない。
二人の少女を中心にして事態は、急展開を迎えつつあった。
かちゃ、コチ、かちゃカチャ・・
深夜、ノゾミは机の上の端末に向かって作業を続ける。
画像データを呼び出しては編集を施し、再生しては調整を行う、その繰り返しであった。
ようやく納得がいったのか、ノゾミはプリンターからリクエストした紙の束をてにする。
準備は整った。
カナエを破綻させる為の外壕を埋めるのだ。
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