男性器のみとの交わりにより得られる快楽とは、比べ物にならない愛撫と挿入、そして挿入しながらの往復運動に魅了されたカナエ。
『一度だけ』
単なる一度だけのミッションに過ぎなかった火遊びは、カナエの肉体と精神を虜にする。
教職にある自身に対する背徳感からか、当初は及び腰であった例の教師も、ズルズルと関係を続けていた。
いや、単なる肉体関係ではない。
文字通り、手取り足取りカナエに男の身体を教え、教室のみならず、通勤用の自動車の中で、ショッピングモールなどの公共施設で、更には人気の無い野外までフィールドを広げていく。
交わるロケーションだけではない。
成人男性としての財力にモノを言わせ、と言っても高が知れてはいたが、コスチュームや道具を用いてカナエを存分に辱しめていた。
だが、そうなると面白くないのはノゾミである。
「ねぇ。やっぱり男とする方がいいの?」
ある日、ストレートな質問を投げかけられたカナエは、首筋まで赤く染め、思わず黙り込む。
性の悦びを知り、男と肉体を交える愉しみを知った今でも、本質的に内気なカナエの性格には変わりはなかった。
「あ。え?」
カナエは返事を宙に浮かせたまま、戸惑いを隠せない。
そういえばノゾミとのプレイも久しく行っていなかった。
教師とのプレイに充足しているカナエには、ノゾミとのプレイなぞ、児戯に等しいというのが本音であるが、それを言ってはお終いだ。
「そんなこと、あるわけないじゃん・・。」
そう口にするが早いか、カナエは唇でノゾミの唇を塞ぎネットリと湿った舌を送り込む。
「!」
一瞬、眼を見開いたノゾミは、うっとりと舌を受け入れ、絡め始めた。
舌を絡めたまま、カナエの手はノゾミの背を撫で、ブラウスのボタンを緩める。
見事な程、手慣れた動きでカナエがノゾミを的確に責め始めるや、脱力したノゾミは甘い吐息とともに喘ぎ始めた。
最初の挿入以来、セックスに対する苦手意識に囚われたノゾミは、性行為こそするものの、今尚、積極性には欠けている。
一方、カナエはといえば、存分に性行為を愉しみ、与えられる快楽を貪りながら、確実に快感を高める術を身に付けつつあった。
「あっ、あぁっ、アん!」
僅か十分もしないうちにノゾミは果てる寸前に至り、カナエに懇願し始めるが、サディスティックな感覚に火が点いたかのようなカナエの責めは微調整を繰り返しながら、哀れなノゾミを苛み続ける。
スカートと下着を取り去られ、下半身を剥き出しにしたノゾミは、二台並べた机の上で仰向けに寝かされ、二箇所の肉穴を同時に侵され始めた。
「・・ノゾミが・・教えてくれたんだよ・・?」
「そんなっ・・酷いっ!」
ノゾミから溢れ出した愛液は、既に机上に溜まる程となっている。
ひっ!
ふたつの洞窟を隔てている肉の壁をカナエが揉み解ぐすだけで、ノゾミは絶頂を繰り返し迎えてしまった。
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