都合、三度の射精をしたにも関わらず、男子生徒は萎えることなく猛っていた。
さすがに充分であろうとカナエは、避妊具を装着した男子生徒の上に跨がる。
充分に潤ったカナエは、男性器の先端を己れの性器に充てると、ゆっくりと迎え入れようとするが、やはり簡単ではない。
先端の亀頭部こそ、何とか飲み込んだものの、それ以上の挿入には無理矢理、押し広げるような痛みが伴う。
意を決したカナエは、男子生徒の身体に抱きつくようにして上半身を固定すると、全身の力を使って肉の槍を体内に収めようと試みるが、やはり痛みが邪魔をして更なる挿入には至らない。
ひぐっ!
奇妙な悲鳴とともに、不意にカナエの下腹部の中心部で何かが弾けた。
同時に激痛がカナエを襲い、反射的に身体を捻じり、男子生徒から離れようとするが、何の加減か更に奥深くまで迎え入れしまった。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
必死で堪えるが、想像以上の痛みがカナエを襲う。
これまで経験したことの無い種類の痛み。
身体を動かせば更なる痛みが生じるかもしれない、そう思うと不用意に身体を動かすわけにもいかない。
膣を無理矢理広げられ、無垢な粘膜に無造作に触れられているのだから当然てはあった。
だが、永遠に続くかと思われた痛みが徐々に収まり始めていることにカナエは気付く。
チャンスとばかりにカナエを貫いている肉の槍から逃れようとするが、男子生徒に跨がった状態では脚が宙に浮いて身動きが取れない。
ならばと痛みを覚悟して腰の位置をずらし、男根から逃れようとした瞬間、下腹部の中心に何かが生じていることにカナエは気付いた。
痛みには似ているが明らかに異なる感覚、これには覚えがある。
初めて自慰をした時の痛いような痒いような感覚。
試しに腰を僅かに前後に動揺すってみた。
やはり痛い。
だが先刻までに較べれば、痛みはかなりマシになっており、先程、気付いた新しい感覚の比重が増している。
カナエは更に腰を揺すり続ける。
あ。
ああ。
カナエの腰は動き続ける。
眼を閉じ、唇を固く結びカナエは腰を動かし続けた。
痛い、痛い、、痛い、、、痛・・い・・・
だが、腰を止めることは出来ない。
いつの間にかカナエを襲っているのは、痛みだけではなくなっていた。
いや、痛みだと思っていたのは痛みではなく、新しい悦びだったのだ。
カナエは歓喜した。
これをする為に自分は産まれた、そう確信する程の快感である。
いつまでも続けていたい。
その想いがカナエの腰を激しく小刻みに動かす。
それは考えてのことではなく、本能の成せる業としか言いようがなかった。
後、僅かでカナエの肉体が完全に歓喜により満たされる、そう感じた瞬間のことである。
びくん!
下腹部の芯を満たしている肉棒が大きく震え、一回り膨らんだ、そう感じた瞬間、続けざまに脈動を始める。
びくびくっびくっびく・・びく・・・びく・・・
果てた男子生徒のそれは射精を終え、急速に萎え力を失っていく。
あ、あ、まだ・・だめ・・そんな・・酷い・・
後、僅かであった。
だか既に男子生徒が、性行為を継続することは、不可能な状態になった以上、仕方がなかった。
説明書にもあったように、事が済んだ段階で萎えた男性器を挿入したままでは危険である。
カナエは擦り傷を雑に触られた時のような痛みを股間に感じながら、男子生徒から身体を離し挿入を解く。
ふと気付くと、床に座り込んだノゾミが切なげな表情を浮かべていた。
よく見るとノゾミは夢中でスカートの下に潜らせた手を動かしている。
カナエは床に転がっていたトイレットペーパーを手にすると後始末を始めた。
大量ではないが、破瓜の瞬間には出血があったらしく、股間から太腿にかけて伝わる何条かの愛液は紅色を帯びている。
垂れた液体を拭き取ると、カナエは痛みを堪えつつ、取り出したタンポンを膣に挿入した。
「んっんっんっ!ぁあ!」
呻き声に振り返るとクライマックスを迎えつつあるノゾミが、床に突っ伏している。
ノゾミの傍らに近寄ったカナエは、彼女だけに聞こえるよう声を顰めて呟いた。
「先に帰るから・・。」
絶頂の余韻を味わうノゾミの返事も聞かず、下着と制服を身に付けたカナエは図書室を後にした。
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