男子生徒の真正面に立たされたカナエは、しゃがみ込むノゾミの動きに沿うように腰の位置を下げた。
中腰の姿勢のまま、ゆっくりと緩やかに蠢めくノゾミの指がカナエを昂らせていく。
「ほら、早く。」
声を掛けると同時にノゾミは一瞬だけ、ふたつの洞窟に埋ずめた指に力を込めた。
「くはっ!」
思わず息を吐き出したカナエを催促するかの如く、ノゾミの指が新たな動きを始める。
ふたつの穴に挿入されたままの親指と中指の腹が、カナエのヴァギナとアナルを隔てる肉の壁を揉み解ぐす。
ある時は優しく緩やかに、次に力強く、時に荒々しく刺激されるにつれ、カナエは徐々に思考能力を失っていく。
「ま、ず、は、に、ぎ、ら、な、きゃ。」
声に合わせて送り込まれる快感がカナエを完全に支配した。
中腰になったまま、真正面にの椅子に拘束された男子の股間に手を伸ばすカナエ。
トグロを巻いた蛇のような肉の棒に触れた瞬間、男子生徒の身体がピクリと反応した。
と、同時に股間の蛇が鎌首を擡げ始め、みるみるうちに力を取り戻し、反り返る。
これからカナエを貫ぬく為の肉の槍は、男子生徒の臍まで届く程に猛っていた。
「『適切に』付けなきゃ、ね。」
何度かの催促に意を決したカナエは、ミシン目で切り離された避妊具の個装パックを割いて中身を取り出した。
隣にしゃがんだノゾミが楽譜よろしく、取扱説明書をカナエに向けている。
もちろん二本の指は挿入されたまま、時にノゾミは刺激を送り込むことにより、無言のうちにカナエを催促する。
ひとつ目の装着に失敗したカナエは、ふたつ目で何とか装着に成功した。
「ようやくメインイベントが始まるね。」
そう言い放ったノゾミは、ようやくカナエから指を抜いた。
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