コンドームと呼ばれる避妊具。
手渡されたのはいいが、カナエにはどうすれば良いのか分からない。
「とりあえず箱、開けたら?」
パッケージを破り、中身を取り出すと、小さく折り畳まれた説明書が入っている。
説明書を広げたカナエの横には、いつの間にかノゾミが並び、二人の少女は覗き込むように説明書に眼を通し始めた。
「適切に取り扱わないとダメ・・適切って?」
「・・・」
カナエにはノゾミの声すら耳に入らなかった。
釘付けになったカナエの視線の先に記載された一文にはこうあった。
『当製品は性病や避妊を完全に予防出来るものではありません。』
カナエの蒼褪めた表情に気付かぬかのように、ノゾミはカナエの背中を軽く押す。
「大丈夫、大丈夫。」
一体、何が大丈夫なのだろうか。
何の根拠も無い無責任な励ましを受けながら、促されるままにカナエは拘束された男子の方向を向かされる。
泣き出したい、いや、この場から逃げ出したかった。
だが、そうと察したノゾミがカナエの真横に付き添うように立つ。
隣からノゾミはカナエの尻に手を回し、後ろから尻の割れ目を弄り始めた。
ぬるり
いとも簡単にノゾミの中指がカナエ自身の中に潜り込み、緩やかに蠢めいた、と思うや否や、恐らくは親指が菊座に触れる。
ずぶり
ふたつの穴を同時に責められたカナエは、新たな感覚に下半身を支配され、逆らうことが出来ない。
そのままノゾミの腕に誘導されながら、いつの間にかカナエは男子生徒の前に立っていた。
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