それは残り数日で夏休みが終わりを告げ、学校生活が再開されるという日であった。
いつものように爛れた時間を共有した後、ノゾミは制服を身に付けると不意に姿を消した。
全裸のまま、図書室に一人で残されたカナエが不安を感じ始めた頃、足音とともにノゾミが戻ってきた。
ひっ!
カナエが思わず悲鳴をあげ、その場で身体を隠して身を縮めたのも無理はない。
ノゾミは一人ではなかった。
おそらくは同じ年頃と思われる全裸の男子。
すっぽりと頭部が隠れるような布製らしき袋を被ったその男は、袋の下で更に目隠しをされているらしく、ノゾミに手を引かれ誘導されなければ歩くことすら覚束ないようであった。
「安心して。今、何も見えないから声を出さなきゃ誰だか分ないからさ。」
だからといって安心出来る訳ではなく、カナエは本棚の陰に隠れ、様子を伺うしかなかった。
脱いだ制服はノゾミと男の近くに置いてあり、衣服を身に付けることも出来ない。
ノゾミは椅子に男を座らせると腕を後ろに回し、何処からか取り出したガムテープで拘束、それが終わると同様に彼の脚を椅子の脚に拘束する。
目隠しをされ椅子に拘束された全裸の男子。
「大丈夫、何も出来ないし、何も視えないから。」
「で、でも・・」
口を開きかけたカナエに向かい、分かりやすいジェスチャーで言葉を発することを禁じるノゾミ。
「声出したら、裸の女の子が誰なのか分かっちゃうかもよ?」
裸の女の子、それは他でもないカナエである。
なるほど、カナエが声さえ出さなければ、視覚と四肢の自由を奪われた男子には、ノゾミ以外の誰かの存在には気付いても、それが誰かは判別出来まい。
「こっちにおいでよ。」
恐る恐る、それでも胸と股間を両手で隠しながら、ノゾミに招かれるままにカナエは近寄る。
「男子のアレ見るの、初めて?」
敢えて視界から外していた男子の股間。
そこには数年前まで一緒に入浴する際に目にしていた父親の、そして保険体育の教科書に載っている男性器があった。
「触ってみて。」
さすがに躊躇いながらも、カナエは近寄っておずおずと手を伸ばし、そっと指先で触れてみる。
熱い。
明らかに体温よりも高い熱を感じたその時、それまでグニャリとしていたペニスがムクムクと容積を増し始める。
思わず手を引っ込めるカナエ。
「だめ!もっと触って!」
だがノゾミは予想していたかのように、容赦ない指事を飛ばす。
カナエは再び手を伸ばし、みるみるうちに隆起した男根に手を添え、その先端に触れてみた。
熱く、そして硬く尖った槍。
その手の知識の疎いカナエには分からなかったが、包皮が完全に剥けて亀頭は完全に露出している牝を貫く為の凶器である。
「握ってみて。そっと優しくね。」
言われるがまま、しかし理解の及ばないカナエは、男子の正面に回り込み、亀頭の部分を包み込むように握りしめた。
びくん!びくびくびく!
不意に脈動を始めたペニスがカナエの手の中で一回り膨らむ。
びゅっ!びゅびゅ!
槍の先端から何かが放たれた。
思わず手を離したカナエの胸に白濁した液体が付着する。
「あれ?早いなぁ。」
事も無げに言ってのけたノゾミは、カナエに向き直ると言った。
「それが精液。初めて見た?」
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