異物に貫かれたまま、カナエはいつも通りノゾミへの奉仕を終えた。
互いに身繕いを済ませ、帰り支度をしている今も尚、カナエの下腹部に残る違和感。
当然ではあった。
何しろ充分に解ぐした後とはいえ、最大で直径三センチを超えた異物が僅か十三歳の少女を貫いたのだ。
何ともない方が不思議と言える。
痛みとも何とも言えない感覚は、欠落感と表現するのが適しているかもしれなかった。
埋まる筈の部分がポッカリと空いている、そんな感じ。
「どうしたの?」
先に帰り支度を終えたノゾミの問い掛けに黙り込むカナエ。
何と答えればいいのだろう。
戸惑いの表情を浮かべたカナエの顔を覗き込みながら、ノゾミは続けて問うてくる。
「お尻、犯されながら何を考えてたの?」
「・・それ・・は・・。」
『犯されながら』という文言が、カナエの心を抉っていた。
そうだ。
ここまで来たら、どこまで行こうと同じではないか。
カナエは勇気を振り絞る。
「・・・本当に犯されてみたいな、って・・。」
「え?それって・・?」
カナエは俯いたまま、こくりと頷く。
どうせクラスの中では、周知の事実なのだ。
しかも根も葉もない虚実入り混じった噂だけが、独り歩きをしているのであれば、極端な話にはなるが、いっそ、ノゾミとのプレイを公開しても良いと考えているくらいだ。
ただし二人にとっての『犯される』の定義に齟齬がないかと言えば、それはまた微妙である。
もちろん広義において、性的に蹂躙されるという意味では認識は共通しているが、カナエにとっては更に広く精神的な意味合いが強く、ノゾミにしてみれば、性器による肉体的な性交を中心とした一般的な意味合いが強かった。
「・・本気・・なの?」
珍しくノゾミはカナエの意向を尊重する。
それもその筈であった。
ノゾミとて十三歳の女子中学生に過ぎず、性に対しては年齢相応の興味と畏れを抱いている。
青は藍より出でて藍より青し
そういう意味では、ノゾミから与えられたとは言え、カナエの経験値は既にノゾミを遥かに上回っていると言えよう。
相変わらず主導権を握っているのはノゾミであったが、その主導権が盤石なものではないことは、ノゾミ自身が痛い程に認識していた。
「・・・うん。そろそろ・・いいかな、とか。」
虫の良い話かもしれないが、秘密が完全に守られるという前提でさえあれば、本気でカナエは初体験を捧げても構わないと思っている。
もちろん、妊娠や性病は問題外であるが、そういう意味ではインターネットへの匿名での流出すら許容していた。
噂など怖くない。
晒され辱しめられることにより得られる興奮の方が優先されるとすら、考えていた。
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