カナエとて頭では理解していた。
数日前にノゾミの指の侵入を許し、下腹部を無理に押し広げるような痛みを感じた瞬間、それがカナエにとって純潔の喪失であったことを。
それが同性の少女の指によるものであったとしても、侵入を許し、肉の悦びに喘いでしまったのだから。
存分に嬲られ、解されていたお陰か、痛みも出血も極く僅かであったことが逆に哀しい。
僅か十三歳にして牝として開発され、破瓜の痛みや出血すら無いままに純潔を喪ったカナエ。
だが、もはや後戻りは効かず、ノゾミとの爛れた関係を解消することなぞ、少なくとも現時点のカナエには考えることは出来ない。
「お尻をもう少し下げて、うん、オッケ!」
屈託のないノゾミの指示に従い、今もカナエは辱しめを与えられる為の姿勢を取らされている。
一糸纏わぬ姿で壁に手を突き、脚を大きく広げて立ち、後ろに立つノゾミに尻を開く。
これからカナエの菊門はノゾミの指で丹念に解され、挿入される指で内側から刺激されるのだ。
ひょっとしたら今日こそは、排泄する為の部位にリコーダーを挿入されてしまうかもしれない。
「いい?始めるからね。」
言うが早いか、ノゾミの細い指がカナエの尻の割れ目を這い始める。
ひぁあ・・・
思わず悲鳴とも呼吸ともつかぬ音が、カナエの咽喉から漏れる。
割れ目に沿って何度か往復する指先は、次第にある一箇所を重点的に刺激し始めている。
あっ
肛門に指の先端が挿入された瞬間、カナエは身体を弓なりに反らせ、同時に声には出さないが唇だけ動かして悲鳴を上げた。
恐らくノゾミの中指は、第一関節すら埋まりきっていない筈だ。
次の瞬間にも指先は蠢き始め、カナエの内側から柔らかな粘膜を揉み解ぐし始めるに違いない。
そう思った瞬間、蠢き始めたノゾミの細い指先から送り込まれる痛みが心地良い。
だがカナエの心は、相反するふたつの想いに引き裂かれていた。
淫らな誘惑を拒めず、受け入れ、しかも更なる刺激を求めるカナエ自身を厭う、思春期の少女に相応しい潔癖な想い。
もうひとつは、カナエ自身の心の奥底にわだかまった暗い闇に根差す貪欲な牝の想い。
厳密に言えば、淫猥で恥知らずにして屈辱と羞恥を求め、それらを燃料に更にカナエ自身を貶めようとする牝の本能である。
「今日は・・どこまで・・?」
予想通り、いや、予想以上に激しい刺激を送り込みながら、ノゾミの指先は既に中指の第二関節まで埋められ、カナエの粘膜を掻き回す。
と、不意に体内に埋められていた指が抜き取られ、代わりに冷たい肌触りをした人工的な素材が、カナエの膣の入り口に充てられた。
まさか?
そう思った瞬間、それはカナエの蜜壺の入り口から溢れる液体を絡め取るように動き始めた。
ああ、そうか。
思った通りだ。
今日こそノゾミはカナエを後ろから貫くつもりなのだ。
誰とも知らぬ男子の所有物により肛門を貫かれ、密かに所有者の手元に戻されたモノが、その男子の唇に触れるのだ。
音楽の授業の際、十数人の男子が手にするリコーダーのうちのひとつは、カナエの身体を貫き、淫らな愉しみを与えたモノなのだ。
「待っ・・・あっ・・イヤ・・んくっ!」
抵抗も虚しく、しかも哀しいことに想像よりも遥かにスムーズにカナエを貫いた。
菊紋から始まり奥に続く洞窟が拡張される感覚。
カナエは全身を強張らせ、呼吸すら停めている。
ついに最深部に届いたのだろうか、動きを停め、静止した感覚に、安堵のあまり全身から力が抜け、大きく息を吐く。
だが、まるで呼吸の再開を待ちかねていたように、挿入されたそれはゆっくりと回転を始めた。
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