から考えればノゾミも本気ではなかった、少なくとも勢いで口にしてしまったに過ぎなかった。
カナエに対して性的な行為を強いているとはいえ、所詮は十三歳の少女なのだから、秘部を晒すことに抵抗を感じないわけがない。
だが、この時だけは特別であった。
カナエが半ば捨て鉢な気持ちで口唇による性器への愛撫を行なう覚悟を決めた、それだけでノゾミは酔い痴れる。
カナエを屈服させた高揚がノゾミを有頂天にさせ、いつも以上に強気な態度を前面に押し出す。
「ね、眼は閉じて。絶対に見ちゃダメ。」
「・・う・・・ん・・。」
命じられるままに瞼を閉じ、半開きにした唇から舌を覗かせたカナエ、その鼻息が下腹部をくすぐるだけでノゾミは二種類の悦びに満たされる。
ひとつは指示するがまま、洗浄すらしていない局部を同級生の少女に舐めさせる嗜虐の悦び。
もうひとつは口唇による愛撫を受け、その快感に浸る姿を他人の眼に晒す被虐の悦び。
二種類の背反する悦びのギャップが、更に望みを昂ぶらせていく。
「んっ!」
ついにカナエの舌の先端がノゾミの股間に触れた。
柔らかく湿った肉が触れる感触に、思わず呻き声を漏らしてしまうノゾミ。
一方でカナエは、塩味と酸味を帯びた独特の味を不潔に感じながらも、そんな部分を口唇により愛撫させられている自分に不思議な興奮を感じていた。
可能な限り舌を伸ばし、ノゾミの外性器から脚の付け根までを隈なく舐めていく。
「ね・・次は・・こっち・・も・・。」
いつの間にか呼吸を荒げたノゾミは、脚を更に開くとともに自らの指で自身の秘裂を広げ、薄桃色の谷間を剥き出しにした。
充分に潤ったノゾミの蜜壺から溢れた蜜を舐め取りながら、谷間を舌で味わうカナエは、いつの間にか自身の指が、己れを慰めていることに気付く。
「そこ・・もっと・・もっと奥・・ま・で・・。」
谷間を這うカナエの舌が、何度目かの往復を終えた頃、それは丁度、蜜壺の入り口に舌の先端が触れた時であった。
興奮により解ぐされたノゾミの洞窟、ゆっくりとカナエの舌は奥に向かい、洞窟の壁を舐め回す。
くちゅくちゅ・・くちゅくちゅくちゅ
二種類の湿った音、それは二人の股間から各々発せられていた。
カナエは口唇による奉仕をしつつ、指で己自身を慰め、ノゾミは奉仕を受けながら右手の指先で己れのクリトリスを、左手で乳首を刺激する。
各々、倒錯した悦びに身を浸す二人の少女が、不意に身体を弓なりに反らせたかと思うと、ヒクヒクと痙攣を始める。
奇しくも同時に果てた二人は、その場に崩れ落ちていた。
※元投稿はこちら >>