昼休みにカナエがトイレに向かった目的、それは言うまでもなく自慰をすることであった
もちろん昨日の失敗は身に沁みており、その危険性は充分に理解している。
だが限界であった。
身体が、である。
精神が、である。
既にカナエの身体は、ほんの僅かな刺激を受けただけでも果ててしまいそうだった。
まさか教室の中で果てるわけにはいかない。
そう思えばそう思う程、身体が精神に、精神が身体に、というふうに互いを刺激しながら絶頂を求め始めている。
どれほどの自制心を以ってしても、昨日の『脳イキ』の経験から、物理的に刺激を受けることなく達してしまう可能性もある。
教室の中で果てることは避けなければならないが、果てる姿を見られることを想像すると、肌が粟立つ程の昂ぶりがカナエを襲う。
そんな自分自身を恐れながらも、苦境を脱しなければならない。
カナエにしてみれば苦渋に満ちた選択であった。
だが、その計画はノゾミにより簡単に潰えてしまった。
いや、状況は悪くなっている。
昨日より今日、今朝よりも今と、時間が経つにつれて格段に悪化している。
巻き付けられた糸が、股間に尖る肉の芽に食い込み、カナエの身体と心を苛む。
昼休みから五時間目にかけての間に軽くイッてしまったことすらあった。
その時は何とか理性を振り絞り、声を押さえ、完全に果てることは回避することが出来た。
だが次に快感の波に襲われたら、飲み込まれてしまうかもしれない、いや、飲み込まれてしまうに違いない。
五時間目の授業が終わり、教室移動を開始する生徒達に混じり更衣室に向かうカナエ。
更衣室の中ではブラウスを脱いだ女子達が頭から体操服を被り、スカートを脱ぐと体育館に向かう。
破綻は刻一刻と近づいていた。
※元投稿はこちら >>