そこは一見、何の変哲も無い公立中学校。
夏休みの終わりも間近なある日、内側から施錠された図書室に二人の少女がいた。
学校施設の開放日でもないにも関わらず、少女達がそこにいること自体が奇妙な話だが、奇妙なことは他にも幾つかある。
まず夏の終わりとは言え、熱暑の籠もった図書室の窓を閉め切っている。
それはまるで、いや、明らかに第三者の介入を避ける為としか思えない。
次に奇妙な点は、少女達が二人とも全裸である点だ。
しかも着替え等、一過性のものではなく、かれこれ二時間以上に及んでいる。
最後に二人の関係性だ。
明らかな上下関係が感じられるが、それは先輩後輩といったレベルではなく、時に隷属的とも感じる程に一方的な関係性。
例えば、まさに今そんな状況となりつつあった。
少女の一人は、もう一人の少女に言われるがまま、作業台の上に座り大きく脚を開き、いわゆるM字開脚の姿勢をとっている。
作業台の上に座る少女の癖のない髪は汗で額に貼り付き、肩にかかる部分もまた、汗に濡れた素肌に貼り付いていた。
成熟には程遠い華奢で細い肩から腰にかけてのラインは、薄いとしか表現のしようがない儚げな身体つき。
ようやく膨らみ始めた乳房の先端には、まるで取って付けたかのように桜色の小さな乳首。
地味ではあるが整った顔立ち、すらりと伸びた細く長い手足。
だが、肉体的には女の匂いが希薄であるにも関わらず、部分的に濃密な牝の臭気を放っている箇所があった。
ひとつはその表情。
あどけない顔に似つかわしくない程に歪んだ表情は、明らかに欲情し、身体の奥底から湧き上がる淫らな情動に支配されていた。
残るひとつは限界まで開かれた両脚の付け根に位置する肉の花弁。
極く淡い翳りの下に開いた花は、年齢、身体つきからも相応の成長が始まったばかりとしか見えないであろう。
その花弁の外側の素肌は陶磁器のように滑らかで、色白を通り越し蒼白い程の成長途中に特有の煽情的な色香を放っていた。
ここまでは普段のままであろう。
問題は花弁の内側、これも普段であれば健康的な薄い桃色の粘膜であるに違いない。
だが今は違う。
極限まで赤黒く充血した粘膜は、少女が淫らな感覚を貪欲に欲していることを示しており、その粘膜は汗だけではない粘りのある液体に濡れ、光沢すら放っていた。
作業台の前に立つもう一人の少女、こちらも一糸纏わぬ姿であるのは同じだが、その身体つきは年齢相応の成熟を遂げつつり、明らかな牝の香りを放っている。
作業台の上で脚を開いた少女と同様、ショートカットの髪は汗で額に貼り付いているが、その顔に浮かぶ表情には嗜虐的な笑みを浮かべ、上気した頬は彼女の興奮を示していた。
額に貼り付いた前髪を煩そうにはらいながら、彼女は作業台の上の少女を促す。
一瞬、怯えたような表情を浮かべ、作業台を降りた少女は床に両膝を突いた。
膝立ちの姿勢を取る頃、少女の顔には諦めと絶望、そして屈辱を受け入れざるを得ない自分自身に対する憤り、同時に屈辱を味わう悦びの表情が複雑に入り混じっていた。
向かい合ったふたりの少女の距離は近い。
膝立ちになった少女、カナエは、上半身を前傾させながら正面に立つ少女、ノゾミの下腹部に顔を近づける。
眼前に迫る素肌、恥丘の少し上のあたりにカナエは唇を触れさせ、半開きにした口から舌の先端を覗かせるとノゾミの下腹部を舐め始めた。
ぴくり
舌が触れた瞬間、身体を震わせたノゾミは、無意識のうちに徐々に腰を前に突き出していく。
カナエは舌を這わせながら、ゆっくりと顔の位置を下げ始め、恥丘から恥骨を経て秘裂の始まりから舌を谷間に潜り込ませる。
ついにノゾミの充血した突起を探り当てると、カナエは舌の先端で肉の芽を嬲り始めた。
惨めだった。
屈辱であった。
だが、この行為が他では得られない悦びをカナエにもたらしているのも、また事実である。
カナエは舌を蠢かせながら、あの日の出来事を思い出していた。
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