「ね、ハーパン、脱いでみてよ。」
ハーフパンツを脱ぐ、そんなことをすれば本当に下着を穿いていないことを証明してしまう。
出来る筈がなかった。
「ふーん、そっか。じゃ、みんなにこれ見せちゃおっかな。」
そう言いながらノゾミは、スマホの音量を最大にしてカナエの痴態を再生する。
耳を塞ぎたくなるような音声、それは淫らに喘ぐカナエの声。
そんな画像を他の誰かに見られるわけにはいかない。
無言のまま、左右の腰骨のあたりでハーフパンツに手を掛けると、カナエの下腹部、太腿が露わになっていく。
中腰の姿勢になりながら、膝までハーフパンツを下ろしたところで手を止めたカナエは、微かな希望を込めてノゾミの表情を伺うが、その希望が叶う余地は見当たらない。
「早くぅ。」
ノゾミの催促に諦めたかのように左右の足を順番に抜いたカナエは、差し出された手に脱いだハーフパンツを渡し、せめてもの抵抗とばかりに手で股間を隠したまま立ち尽くす。
「・・本当に・・ノーパン。何で?」
答えるしかない。
生真面目で融通の効かないカナエは、ありのままに昨夜から今に至るまでの経緯をポツポツと説明することしか出来なかった。
恥ずかしい。
自分で自分の淫らな秘密の行為を明かしているのだ。
しかも、だ。
自分の自慰について語る行為そのものが、カナエを昂ぶらせつつあるのだ。
性的な興奮を覚えれば、必然的に頬は赤く染まり呼吸は早まり、そして秘裂からは蜜が滲み始める。
「隠さないでよ。手、どけてみてくれる?」
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