翌週の日曜日、同じ屋上で待ち合わせるとあの時の由美もやってきた。
由美は対照的に元気な娘で、ショートヘアーにややふっくらした体をピチピチ気味のタンクトップとミニスカで包み、里奈はやはり女の子らしい膝上スカートとポロシャツ姿だ。
「おじちゃん、里奈ちゃんにエッチなこと教えたの?」
「ええっ!?」
「里奈ちゃんが色々教わったって言ってた」
「由美ちゃん違うから、本当に本の話しとかだってばぁ」
「変な事は教えてないよ、まだ早すぎるでしょ?」
「ふぅん、そうなんだ」
六年にもなれば興味はわき知識は入ってるものだと改めて気を引き締める。
「ね、里奈ちゃん、買い物いこ!」
「何買うの?」
「生理のナプキン入れる小さいカバン探してるんだよね」
いったい何の会話だ?男がいるのに由美は気にしないのか?
「ね、おじちゃんも付き合って!いくよ」
と由美が先に階段を下りて行く。里奈は後を追いながら小さく手招きしにっこり笑った。
一階でバーガーを買った二人を車で拾い、近くの運動公園で腹につめ、落ちていたテニスボールを投げあった。
里奈は意外にも扱いが上手く、由美は走るたびに胸がゆれミニスカなのも気にしていなかった。
久々に走り回り軽く汗をかいてくる。二人も額にうっすら汗を浮かべながら楽しそうだった。
先にくたびれて芝に寝転がると由美が頭側に立ち、
「もう疲れたの?ダメだなぁ」
と生意気を言う。里奈は横に座って、
「ほら頑張って」
と手を引っ張る。
「パンツ見えてるよ」
と由美をからかうとボールを顔に当て舌を出してトイレに顔を洗いに行った。里奈は
「楽しかった。ありがとう」
と手の甲を撫でて由美の後を追う。
歩いて帰る準備した二人に、また日曜日に本屋にいるかもしれないよと伝えると、里奈は手をギュッと握りうなずき、由美はまた遊ぼと手を振った。
まだ携帯を持たない以上、あやふやな約束しかできないが、そんな触れ合いでも疲れは吹き飛んだ。
清楚な里奈の儚げな美しさ、子どもらしい由美の無邪気な明るさは大人の忘れた記憶を呼び起こすものがある。
この頃はまだ親や親戚のように二人を見ていたが、何度か会ううちそれぞれが異性として意識しだしていた。
里奈は甘えるようにそっと手を握り、由美は里奈より大人びた体を押し付けるようにおぶさったり密着することか増えてくる。
そんな触れ合いがあると時々股間が熱くなるようになっていた。
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