長い事 口づけあって、長い間 抱きしめあっていた。
夕方になり 駅まで送ると、まりあは、いつまでも手を振っていた。
まりあを見送ってから、チンケな男のとこへ車を走らせる。
ドアから顔を覗かせたアイツは、しばらく睨むように俺を見ていたが
「おぅ!久しぶりやのぉ…まぁ、あがれや」
と俺を思いだし招き入れた。
「いや、ここで構わん」
「そんな事 言わず、あがれよ…おー、スリッパやな」
奥へ行きかけてたのを引き返し、屈んでスリッパを置き
「ほんま久しぶりやのぉ」
と体を起こして俺を見た。
俺は、まず 1発 顔面を殴り、後ろへ倒れたアイツに馬乗りになり、2発 3発 4発と続けて殴ってやると
「何すんじゃい!」
と俺の顔にも2発 殴り返してきたが、構わず殴り続けてやった。
アイツは、顔を隠し
「やめてくれ!やめてくれ!」
と訳も分からず ただ許しを乞うている。
「てめぇ、あんなもん やってんのかっ!」
「なんの事じゃ!」
「つまんねぇ事やってんじゃねぇぞっコラァ!」
しらばっくれるアイツの頬を平手で何発も殴ってやる。
「やめてくれー やめてくれー あんなもん俺はするかー!欲しがっとるヤツに売って金儲けしとるだけじゃ」
俺はアイツが目を開け顔から腕をどかすのをまって手を握りしめ拳で更に殴ってやった。
「関係ないもんまで、引きずり込んでんじゃねぇぞっ!やりたいなら、てめぇらだけで勝手にやってろっ!」
更に殴り、いいかげん殴り疲れ アイツから離れ玄関へと戻った。
アイツはヨロヨロと立ち上がり
「おめぇにも、やろうか?女もイチコロだぜ…ヘヘヘヘ」
俺はもう一度、アイツの元へ近づき ヘヘヘヘ と笑っているアイツの股間を蹴りあげた。
「俺の女に手 出してんじゃねぇぞ」
アイツは床に這いつくばりもがいていた。
年が明け五日目の夜に、まりあを駅に迎えに行った。
そこに現れた まりあは髪を黒くし、ほとんど化粧もしてなくて 今まで見た事もないような少女らしい服装をしていた。
しかし いつものまりあだった。
助手席に座ると
「お年玉やぁ、お年玉やぁ、オッチャンお年玉やぁ」
と手を出してきて、車を走らせると
「乱暴やぁ!乱暴やぁ!オッチャン目回るわぁ!」
とシートベルトの中で体を、頭を、揺らしていた。
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