ずっとまどろんでいたが、昼を回った頃に まりあが胸をなぞるように動かす感覚で目が覚めた。
「寒くないか?」
その言葉には反応せず、ただ じっと俺の胸辺りを見つめ、シャツの柄に合わせて指を動かしていたが、やがてポツリポツリと喋りだした。
「うち…なんや、おかしなったわぁ……うち……どうしたんやぁ?」
「どうもしないさ、大丈夫だ」
「違うんやぁ……うちなぁ……あのチンケな男のとこ行ってなぁ…もう援交は、やらんから これで最後やって言ってお金置いてきたんやぁ…」
まりあはシャツの上で指を動かして思い出すように喋り続ける。
「そしたらな…アイツ…分かったって言うから、うち帰ろうとしたんやぁ」
動かしていた指を止め、シャツを握りしめた。
「突然…アイツに引っ張られてなぁ……ソファーの上で…押さえつけられて………暴れたけど…殴られても…暴れたけど………腕になんか…刺しよった………」
俺は、また毛布をきつくまりあに巻いて抱きしめた。
「なんや……頭が…ボーとしてきて……力も入らんように…なってしまったんや………アイツなんか蹴飛ばしたろ…思てんのに……………服 脱がされていっても…力入らんのや……アイツなんかに抱かれとぉ無いのに……抵抗する気が無くなっていったんやぁ」
「まりあ…もう、いい。お前は悪くない。…大丈夫だ」
腕の中で、まりあは俺を見上げ続けた。
「うちなぁ……うちなぁ……アイツに抱かれてなぁ……嫌やのに…嫌やのに……気持ちよぉなってもうたんやぁぁ!……アイツに抱かれて、うち…イッてもうたんや!………うち……オッチャンの時しか…イッた事なかったんや……それやのに…それやのに…アイツにイカされてもうたんや!」
「まりあ……本当か?」
「ほんまや!うち淫乱な女や!誰でもいいんや!」
まりあのほっぺをなぞりながら言った。
「俺の時にしか、イッた事なかったのか?」
「…………そうや」
まりあは悲しそうに続ける
「そうや…そうや…けどアイツにも 」
まりあの言葉をさえぎり俺が言う。
「もう他の男と寝るな。俺だけと寝ろ。俺だけに抱かれろ」
「けど…うち淫乱やぁ…」
「これからは俺だけに淫乱になれ。…まりあ…俺の女になれ」
「おかしなったのに…いいんかぁ?」
「あぁ…俺の女になれ」
「……わかったぁ」
俺は頭を下げ、まりあはアゴをあげ、強く口づけた。
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